2009.12.28

2009年を振り返って

2009年は、人生のうちで最も多くのコードを書いた年だった。

多かった順に書くと、

・iPhoneアプリDisplexでObjectiveC
・サーバサイドGAEでServletJava、JavaScript
・会社のコーディングで組み込み向けC++、開発環境整備向けにRuby

という感じだ。

会社でC++を書いて、家に帰ってDisplexの新規実装でObjectiveCを書いて、サーバのちょっとしたメンテでJavaを書いていたりすると、さすがに配列の文法あたりが混ざってコンパイルエラーとか起きてしまったりしていたのだが、まぁ充実したソフト開発ライフをおくれたと思う。

2009年のモットーは、

「最初にやれ」
「自分でやれ」
「ひるまずやりぬけ」

だった。これは、「英語でしゃべらナイト」というNHK番組で原田眞人という映画監督が、ハワード・ホークスの「暗黒街の顔役」のセリフから紹介していたので知った。(YouTubeにアップされてた。)

自らが最初に行動を起こし、自分で手を動かして実体を作りあげ、ひるまず広めていく。

やっぱり、このやり方でしか新しいものをゴールまで導けないと痛感したのが2008年であり、2009年にはそれを行動に移した。それなりの収穫を得つつ、ずいぶんと仕込みもできたと思うので、このまま来年も邁進していきたい。

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2008.06.18

TOEIC Bクラスへの高速道路を走ってみた

ここ最近、海外出張に行ったり、北米のエンジニアとミーティングをする機会が多くなってきている。
今年、三十路に突入予定で、もう若手とは言ってもらえない年齢になるというのに、こんな英語力ではやばすぎるという焦りと、もうすぐ子供が生まれて時間があまりとれなくなるという事情から、できる限り今のうちに英語力アップを図ろうと奮起した。

まず最初に、リスニングができないことには、ミーティングで自分の意見も言えない。また、英語でEメールをかくのにも、基本的な文法を再度やり直す必要がある。この格好の題材はTOEICだろう、という安直な思考パターンで、とりあえずTOEICの勉強を始めてみることにした。

梅田さんによると、インターネットによって大体の分野で高速道路が整備されているそうである。TOEIC高得点獲得への高速道路を探してみたところ、「中学生レベルの英語力の奴が4ヶ月でTOEIC「Bクラス」を出す方法」というエントリが見つかった。内容を見ると別にトリッキーなことをしているわけでもなく、正攻法でありつつも、必要最低限のルートを押さえているように感じられたので、その通りにやってみた。そうしたら、本当にBクラスがあっさりとれてしまった。会社で受けたIPテストが765点。弊社では、800点を超えないとこれから毎年IPテストを受けさせられるみたいなので、自分でもう一度公開テストを受けたところ、825点を獲得することができた。

さすがに元サイトは、去年3月のエントリで、今では同じシリーズの本でも、より新しいものが出ていたりするので、適時そこは更新した内容でまとめてみたい。

1:基礎文法力をつける

文法の基礎をもれなくきちんと押さえてくれる、これまで出会った中で最良の文法本だった。(大学受験時に知っておきたかった.....)。元エントリでは、この本を一週間でやったとあるが、社会人でそれは厳しかったので、一週間で5Lessonずつくらいのペースで進めた。平日に1Lessonずつやっていって、出来なかった日の分を土日に一気に追いつくというような形が個人的にはフィットした。例文の出来がよいので、基本的にすべてノートに書き出して、後から見直すという形態を基本としつつ、日本語部分だけをみて、英訳した内容を音読しながら学習していくのが後から思うと効果的だったように思う。ちなみに、各Lessonの確認問題のうち、Bの間違い直し問題は、現在のTOEICでは出題されないので飛ばしておいた。これ一冊で、TOEIC READINGの文法問題を落とすことは基本的になくなるだろう。ただし、最近の出題傾向は、文法問題が減って、語彙問題の比重が上がってきているので、別の対策も必要だ。(これは後述する)

この本を終えるだけで、自分の言いたいことを即座にちゃんとした文法で組み立てて発言する、ということが前よりはずいぶんと出来るようになったように感じられた。

2:基礎単語力をつける

DUO3.0は、この高速道路のいわば核心部分だ。学習順序は以下の通り。

(1)テキストを参照しながら、基礎用CDを使うのだが、聞こえてきた内容の箇所のテキストを目で追いながら、少し遅れて発音してみる。(あとから知ったのだが、これってシャドーイングっていうらしいですね)。スローテンポできいたあと、各単語の発音をきちんと確認し、その後ナチュラルテンポで聞くと、前置詞と名詞を繋げて発音したり、1センテンスの特定の部分にどのようにアクセントをつけると、「ネイティブ」っぽく聞こえるのか、というのが感覚的にわかるようになってくる。

(2)1つのSectionが終わったら、復習用CDを使って、Section内のすべての例文を一気にナチュラルテンポで聞くのだが、本を見ないでCDの音声に少し遅れながら発音する

(3)個人差があると思うが、前のほうの内容を忘れ始めているかも....というタイミングで、復習用CDを付属の「The Collection of DUO's Sentences」を使いながら、シャドーイングをする

大体1週間で10Sectionずつくらいのペースで進めた。復習は10Sectionをまとめて一気にやる、くらいの区切りが良かったように思う。1/3くらいを終えたあたりから、着実にリスニング力の向上を自覚することができるようになってくる。これまで全然聞き取れなかった内容が、明快に各単語に分離して認識できるようになるのだ。このあたりから英語の勉強が俄然楽しくなってくる。ここを超えれば全体の半分以上は終わったと言える。基礎と銘打っているだけあって、汎用的かつ実用的な力がつくフェーズだ。

3-A:TOEIC 3:Part5、Part6対策

ここからTOEICに特化した対策フェーズに入る。元エントリではパワーアップ編のみが薦められているが、2007年後半から2008年にかけて、Part5で文法問題が減って、語彙問題が増える、という傾向が顕著になっているようだ。パワーアップ編のあとに、ステップアップ編というのも出ているのだが、これは文法的に難しいものをどう攻略するかという観点の本であり、ちょっと最近の傾向にはそぐわない。IPテストは、少し前の公開テストを使っているようなのだが、2008/2時点の受験時には、すでに語彙問題がかなり増えていた。IPテスト受験時には、パワーアップ編とステップアップ編しかやっていなかったので、随分とPart5が難しく感じられて、実際READINGは300点半ばしかとれなかった。一方で、千本ノックのほうは、語彙問題の増加に追従した内容になっており、Part6向けの対策も結構入っている。従って、パワーアップ編+千本ノック編の二冊をここではおすすめしておきたい。語彙問題が増えているとはいえ、TOEIC恒例のパターン問題というものはやっぱり存在していて、緑本シリーズはそれを余すところなく掲載してくれている。


3-B:サードパーティの模試をやり込む

緑本は一気にやるというよりは、通勤時間など隙間時間をぬってやり続けるものなので、並行してサードパーティの模試をやり込む。各Partの基本的な攻略方法が冒頭にあり、LISTENING問題の先読み手法やREADING問題の時間配分など試験攻略に有益な情報が多数掲載されている。一般的にTOEIC本番の内容よりも、このシリーズの問題は難易度が高いと言われている。確かにリスニングは極端にまで訛りの強いスピーカーが混ざっていたり、時間勝負なだけなはずのPart7に、引っかけ問題が多数埋め込まれていたりして、予想していたより全然得点がとれなくて結構へこむことになる。しかし、事前に難しいものに当たっておくことで本番が楽に感じられるので、このシリーズの模試はぜひやっておいたほうがいいだろう。予想外の出来なささ加減によって、これまでの英語力向上の実感が揺らぐので、基礎文法、基礎単語を復習するモチベーションが沸くという副次的効果もある。


4:公式模試をやりこむ

仕上げは、ETS公式の模試。2008年になってから立て続けに新しいものがでている。実はVo.1~Vol.3をすべて買っていたりするのだが、やはり新しいもののほうが最近の傾向に近い。ピンポイントでVol.3だけをやるのでも良いだろう。より新しいものがでていれば、そっちだけでも良いと思われる。この模試でとれた点数は、本番でとれる点数と大体同じくらいであった。平日は緑本や基礎文法、基礎単語の復習をしつつ、週末ごとに模試をやるというペースで進めた。


以上がTOEIC対策のすべてである。当然ながら、TOEICではLISTENINGとREADINGしか養われないので、WRINTING、SPEAKINGは別途対応が必要だ。「英語の敬語」や「会社で使う英語スキルアップゼミ」などを読んで過ごす日々だったりするが、もうそろそろ子供が生まれるのでタイムアップである。。。。


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2008.02.21

CITIZEN PROMASTER(PMV65-2242)回収....

CITIZEN?電波時計不具合?....とスラドに目のとまる記事があり、公式告知ページで確認したら、見事に回収対象モデルだった。

二週間時計なしかぁ、、、ついでに点検してくれるっていうからまぁ良しとするか....。

> しかし 2010年を待たずして分かったのはなぜ。

不具合対象品のコードを流用して新製品を開発していたら、今度の評価実施者が試験項目の漏れに気付いて追加評価してみたら運悪くピンポイントでバグが見つかった、に一票。

同じく一票。

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2007.12.10

CITIZEN PROMASTER(PMV65-2242)を購入した

社会人になるべく就職活動を始めた時期からずっと使っていた腕時計がついにお亡くなりになったため、新しい腕時計を検討することにした。

これまでの、

・アナログクロノグラフ
・ソーラー発電
・チタン
・サファイアガラス

という組み合わせが至極気に入っていたので、基本的にこれらの要素を継承しつつ、
以下の機能が加わったものを探し始めた。

・電波受信対応
・日付/曜日表示(ケータイを取り出すのは面倒なので)
・デュアルタイム表示(海外のエンジニアや赴任している人にメールをするケースが増えてきたので)

・取っ掛かりはCITIZEN
電波受信対応を要件に入れた時点で、海外ブランドの自動巻き精度が売りなクロノグラフはバッサリ候補対象から外れて、国内メーカーに絞られる。国産で最初に候補に上がったのが、電波時計対応で歴史のあるCITIZENのATTESAシリーズだ。しかし、これだけ欲張りな要件を満たすのはATTESAの中でもジェットセンターシリーズだけだ。

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九州と福島の二箇所の電波に加えて、北米とドイツの電波にも対応するPerfexMulti3000を搭載しており、電波時計としては申し分ない。メインのアナログ表示なホームタイムとデジタル小窓のワールドタイムを、ワンタッチ操作で入れ替えられるという仕組みもまさに求めていたものに近い。また、ATV53-2831はAmazonの写真を見る限り、これまで使っていた時計の色合いと似ていたので好感触だったし、限定版ATV53-2834の全身漆黒で塗り固められたデュラテクトDLCにも惹かれるものがあった。

期待を膨らませて実物を見に行ったところ、まずATV53-2831の色合いが全然違っていることに気づく。明るいコバルトブルーのような色を想像していたが、実際は紺に近い。(この写真がかなり実物に近い)
そして、操作してみて何よりショックだったのは、りゅうずが六角ナットのような印象を与えることだ。ATV53-2834は黒く加工してあるので比較的目立たなくはなるのだが、やはり最初に受けたチープな印象は拭いきれず、がっかりして帰宅した始末であった....。


・CASIOを考える
国産で電波時計に定評がある他メーカーを探し出すと、CASIOのオシアナスシリーズが目に留まった。アナログクロノグラフとデジタル小窓の組み合わせにこだわるとOCW-500TDJ-1AJFが候補に挙がる。CASIOのマルチバンド5はPerfexMulti3000が世界4箇所対応なのに対して、イギリスを加えた5箇所の電波に対応する。



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OCW-500TDJ-1AJF




...が、やはりデジタルメインなG-SHOCKのほうがCASIOらしく、なんとなくアナログクロノグラフは苦手な印象をうける。心動かされるものがなかったのである....。

・世界のSEIKO
次に、世界の時計愛好家達から認められた国産メーカーSEIKOにもATTESAに相当するようなモデルがないかを検索したところ、ブライツシリーズに目が留まった。

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さすがにSEIKOはデザインにまとまりがあり、すべてアナログなのに、日付と曜日表示をこなしつつ、デュアルタイム表示にも対応するというツボを付いた仕様にかなり心が揺れた。....のだが、一番ほしい色であるSAGA007が限定品で、しかもたったの300個しか生産されていない。案の定、時すでに遅く全く在庫が見つからないのであった。一番ほしい色が手に入らないとわかると、途端に他のモデルが色あせて見えるのだから、人間不思議なものである。



・そしてCITIZENへ
改めて、CITIZENの惜しさ加減を思い起こし、なんとなくごちゃごちゃした文字盤っぽいので敬遠していたPROMASTERシリーズを再度よく調べてみることにした。すると、PROMASTERの中でも比較的文字盤のすっきりしたモデルがいくつかあることに気づく。

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PMJ65-2052

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PMK65-2212 




どちらもデジタル小窓の溶け込み方が自然でデザイン的には申し分ないのだが、PMK65-2212は電波に対応していない。マリンスポーツ向けだから当たり前かもしれないが、PMJ65-2052はEco-Driveですらない。半ばあきらめながら、あまりのごちゃごちゃさ加減にスルーし続けていた"SKY-ナビホーク エコ・ドライブ電波時計"も見てみた。やっぱりオレンジ色がチカチカして凄く見づらそうである....。

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PMV65-2241





しかし、その隣にひっそりと並ぶ一品があることに気づく。まったくPMV65-2241と同じ基礎構成なのだが、二次充電池残量を示す針が赤な以外、他はすべて黒と白でまとめられているPMV65-2242が機能面でもデザイン面でも個人的なニーズをすべて満たしたモデルであることに気づいたのだ。


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PMV65-2242


チタン素材に酸素と窒素を浸透させ素材内部から硬質化させるというデュクライトMRK加工の上に、DLCをさらにかけるという、執念すら感じさせるスクラッチ耐性と、実物を手にとって初めて気づく複雑に反射する漆黒のボディに心打たれ購入決定と相成った。


最後に時刻の精度面について。グランドセイコーやザ・ジチズンは、年差数秒の誤差で収めるために、凄まじい機械ムーブメントやクオーツ支援機能を高コストで実現している。個人的には、月差±15秒クオーツ搭載ながら、毎日電波で時刻修正がなされて誤差は常時一秒未満という精度の取り方のほうがリーズナブルなアプローチだと思う。

今後永くつきあっていけるよう大事に使っていくつもりだ。

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2005.11.18

Visual系最後の生き残り

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かつて、MALICEMIZERというバンドが存在した。
Gacktが元ボーカルと言えば、通りが良いかもしれない。

GLAY 、L'Arc-en-Ciel 、LUNA SEAなど、いわゆるVisual系全盛時代の末期に、MALICE MIZERはメジャーデビューを果たした。個人的には、ひときわ過激な衣装と何処かメタルな香りを漂わせつつ高品質な楽曲を提供してくれる辺りに魅力を感じて、ひととおりアルバムを揃えたのだった。

やがて時は流れ、LUNASEAの解散やGLAYの活動停止を機に、急速に邦楽界のVisual系熱は冷めていく。事務所の契約問題や人間関係などがとりただされたが、理由は何にせよ、とにかくGacktはMALICE MIZERを脱退して、ソロ活動を始めた。

残されたメンバーは、MALICE MIZERとして活動を続けたが、DrのKamiが脳溢血で急死。ついに実質的な活動停止に陥る。やがて僕の記憶からも、MALIZE MIZERは過去のバンドとなって忘却の彼方に消えていったのだった。

しかし、思わぬ再会が待ち受けていた。

メタル界隈で妙に評判が良く、メロスピやメロデス好きに推奨されていた邦楽アルバムがあった。よくよく説明を読むと、元MALICE MIZERのManaソロプロジェクト。。。とある。それがMoi dix Moisとの出会いであった。

早速1st Album"Dix infernal"入手して、聞いてみたところ、ぶっとんだ。飛んでもない大化けサウンドである。乏しいレパートリーの中で恐縮だが、はっきりいって邦楽アルバムではマイベスト1と言い切れる名盤である。

"Cradle of Filthは「Midian」が最高傑作だ"、とか "Children of Bottomは、ボーカルがデスで無ければもっと好きなのに” とか、”Rhapsodyのシンフォニカルなところは良いが、剣を持ってジャケット写真をとるってどうよ" とか、"SlipKnotのブラストビートっていまいち爽快感に欠ける" とか、 "Dir en grayの音楽性は好きなんだが、Vo.のデス声もどきは、おばぁさんのしゃがれ声にしか聞こえない"、という方(レアすぎか....)には、ぜひ聞いてみてほしい一品である。

Visual系最後の仇花が、まさか邦楽最高のメタルバンドに化けるとは、まさに予想外の進化であった。

Mana恐るべし。


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2005.01.01

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

昨年末はエントリが滞り気味になってしまっていました。
今年は少ない内容でも頻度を上げて投稿していきたいなぁと考えております。


今年の抱負:
・英語力強化
 打ち合わせの席で、アメリカのエンジニアと電話会議をする機会があり、英会話の重要性を痛感しました。仕事内容の幅も狭まってしまいますし、継続して続けていきたいと思います。

・プロジェクトへの貢献
 ようやく商品につながるプロジェクトにアサインされたので、無事出荷できるようにがんばっていきたいと思います。

・引越しを無事終える
 今年の10月末で契約がきれるので、一応引越しを考えています。目標は自分の部屋をゲットすることです。(切実)

今年も宜しくお願いします。

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2004.11.22

「ハウルの動く城」を見て

「ハウルの動く城」のテーマは、ずばり「戦争と老い」であった。
実にタイムリーなテーマ選択だったと思う。いくつか感じた点を書き連ねてみる。

今、日本は高齢化社会に突き進んでいる。若年層に年金、福祉の負担がのしかかり、すべての世代において将来への不安が大きくなっている。世界に目を向ければ、各地でテロが多発して、イラクを始めとする中東の紛争は激しさを増している。そんな情勢の昨今において求められるものは一体何なのか?その答えを「ハウルの動く城」は与えてくれていたように思う。

ハウルの城は、つぎはぎだらけでレトロな蒸気機関を思わせる動力で動く。増改築されて複雑に入り組んだ日本の温泉旅館というイメージがぴったり当てはまる外観である。ハウルが悪魔との契約によって得た"魔力"には、実は使いすぎると人間に戻れなくなるというリスクが伴う。この動く城は、旧体制のまま新しい時代の流れに対応できず制度疲労を起こした今の日本の社会のメタファーなのではないだろうか。圧倒的に不足する税収を補うために乱発される国債は、悪魔に心臓を明渡した結果得られた一時的な"魔力"なのである。確実に訪れる破綻は免れないが、それを遅らせる効果はある。ソフィはこの抜け出せない悪循環を断ち切るために奮闘するのである。

ソフィは城の中を掃除をすることによって、間接的にハウルを金髪から黒髪に変えてしまう。ドラゴンボールでは、孫悟空が成長に伴って猿→アジア人ハーフ→金髪碧眼の白人=スーパサイヤ人になることで、日本人の持つ西洋至上主義を暗示していたのに対して、ハウルはまったく逆の過程をたどったわけである。西洋の後追いを止めて日本人としてのあり方を探り始めたバブル崩壊後の日本経済のどん底の姿と、"美しくなれけば生きている価値がない"とがっくり落ち込むハウルが、重なって見えて仕方がなかった。

一方ソフィは、快活で皆に愛される妹や、派手好きな母親に圧倒されて、"自分は美しくない"と落ち込む。そして、呪いによって老婆になってしまったとき、(姥捨て)山に自分から上っていく。帽子の飾りつけができなくなり、老いてしまった以上、生まれ育った故郷にはもういられないと考えてしまうソフィの言動には、老いに対する現代社会の厳しい姿勢が投影されている。

しかし、ハウルから必要とされ、カブ頭のカカシに慕われ、マルクルに城にとどまるように懇願されるという経験を経て、ソフィは"今なお必要とされている自分"という存在に自信を深める。その自信が色濃く表れたとき、そしてハウルを強く想ったときに、呪いは薄れ若い身体に戻ることができている。これは、激動の現代社会から疎外されたように感じてしまっている老年の方々へのエールに他ならない。この随所にちりばめられた"敬老"のメッセージは近年のアニメにはない特徴であろう。

最終的には、ハウルは悪魔との契約を解消して、ハウルの動く城はばらばらに壊滅してしまう。やはり旧制度はいったん崩してしまわねばならないのだろう。各所に生じた軋みを魔力によってとどめていても本質的な解決には至らない。その結果、ハウルは居心地の良い城を失ってしまったが、同時に魔女からの恐れからも開放されて、愛する人を手にいれることができた。そしてカブ頭のカカシの呪いを解いたのは、童話でお決まりの愛する人の接吻であった。ハウルの心臓を抱えた荒地の魔女の心を動かしたのは、ソフィのハウルを想う気持ちであった。

近い将来に起こる日本経済の大混乱と旧制度の崩壊はもはや止められない。しかし、ほかの人を思いやる"愛"は決してなくならない。そして、再興になくてはならないものでもある。

以上 妄想炸裂感想文でした。

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GbE(ギガビットイーサネット)環境を整える

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ふとGbEを導入しようと思い立った。

ファイルサーバから動画を再生していると、100Mps環境にもかかわらずバッファリング待ちをさせられるという理不尽な状態に陥っていたし、ちょっと負荷をかけるとブルースクリーンで落ちたりしていたりして前々から変えなければと思い続けていたのだった。

どうもNICが原因のような気はしていたので、NICマニアで調べてみたところUploadで12Mbpsしか出てないとんでもない地雷NICであることが判明。100MbNICの買いなおしだけではつまらないし、この際1Gbitにしてしまおうと思った次第である。

で、前回は何も調べずに店頭買いをして痛い目にあった訳なので、今回はしっかりとNIC,HUBの選定をしてみることにした。

先述のNICマニアによると玄人志向のGbE-PCIがやけに良らしい。
泣く子も黙るVIAChip搭載なのだが、どうも物理層はCICADAという半導体ベンチャーのChipを採用しているらしく、消費電力の管理部分だけがVIA製とのこと。発熱/パフォーマンス/価格のバランスが最高に良いので、NICはこれにすることにした。クレバリーでBulkが1000円。や、安い・・・・。

次にHUBなのだが、NICマニアでもHUBに関するレビューは乏しく、いろいろと悩んだ。結局2chスレッドを参考にしたのだが、Corega GSW-8PBUFFALO LSW-GT-8C玄人志向のGBE-SW8J  はどれも同じBroadComチップ(BCM5388/5014)を使っており、あとは放熱機構と外装の違いだけらしい。で、玄人志向は外装がプラスチッ クでかっこ悪いので除外、BUFFALOのヒートシンクは外壁部分から離れているらしいのでこれも除外、消去法でCorega GSW-8Pに決定した。

結局NIC2枚+HUB+Category6のケーブル2本で1万円以下で済ませることができた。いい時代になったものです。早速セットアップしてみたところ、ちゃんと動画が即時再生できるようになったので目的は無事達成。いや~満足のゆくお買い物でした。

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2004.10.16

結婚して良かったこと、悪かったこと

結婚して2ヶ月が経ちました。
社会人になってから3年間独り暮らしをしていたのですが、その時と比べて良かったこと、悪かったことを書いてみます。

良かったこと
・食事をつくってもらえる
 独り暮らしを始めた当初、朝食にご飯を炊いて、納豆くらいはつけていたのですが、数日経つとお米が干からびてきて悲しい事態に陥ることが多くなり、結局カロリーメイトと野菜ジュースのセットで済ませていました。朝食をきちんと食べられるとやはり一日の頭の回転速度が変わってきますよね。

・(ほぼ)毎日布団を干してもらえる
 平日の場合、いくら朝に晴れていても布団を干して仕事に行くのには、なかなか勇気がいります。さらに、週末二日とも雨だったりすると、二週間以上布団を干せなかったりすることが度々起こるわけです。布団は、大体二週間を越えると、あからさまな湿っぽさを感じる程度になります。これは独り暮らしをしてみて意外につらかった点でした。

・(ほぼ)毎日洗濯をしてもらえる
 全自動洗濯機を持っていたのですが、平日にはなかなか洗濯をする気になれません。乾燥までやってくれるやつを持っていれば、もう少し違ってきたのかもしれませんが、それでも畳むが面倒・・・。


悪い点
・家が狭い
 今は、2DKの38平米というウサギ小屋状態な賃貸マンションに住んでいます。当然、自分の部屋はありません。こんな狭い部屋でANGRAの新譜などを流していると、奥さんからうるさがられてしまうわけです。都内でまともな広さのところに住むには、やはり購入するしかないのでしょうか。

今、奥さんは専業主婦をしているのですが、来年には仕事に復帰する予定です。そうなると良い点として挙げていた点は幾分失われてしまうかもしれません。まぁ、悪い点である住宅の問題を解決するためにはそれも仕方のないことでしょう。30歳まではひたすら貯蓄に励もうと思います。

さて、ようやく新しい生活に慣れてきたので、ずっと止っていた放送と通信の融合シリーズのエントリを次回は投稿したいと思います。

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2004.08.26

このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?

渡辺千賀さんのところで紹介されていた、「このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?」を読んだ。

邦題へのつっこみが随所でなされているが、個人的にはこのタイトルが今の心境にぴったりなフレーズであったため、思わず購入してしまった。これまで自分が正しいと思った道を選んで、その道を全力で走り抜けてきたのだが、ふと自分の位置を確認したくなるような、そんな思いに近頃駆られていたのだ。

今の職場は優秀な人が多いし、与えられたミッションもそれなりにやりがいは感じる。しかし、CE機器開発の現場を知る過程で、数々の失望と落胆を経験した。これは自分の会社だけの問題なのかもしれないし、この業界はどこでも同じなのかもしれない。いずれにしても、自らの専門領域であるソフトウェア技術だけで解決できるような類いの問題ではなく、解決できそうなリソースやソリューションも周りに見当たらない。本当に今の職場のままでいいのだろうか。技術面以外の問題のために、いつのまにかソフトウェアに対する情熱が冷めてしまっていないだろうか。そんな思いに悩まされていたのである。

この本では、未来の夢のために、生活の糧を得るためだけの仕事にしがみつくという選択は間違っている、と述べている。富を得ても幸せは得られず、得られる対価と関わりなくその仕事に対して情熱を抱けるかどうかで幸福度が決まる。そしてどの仕事に対して本当の情熱を抱けるのかは、天啓のように稲妻が走るものではなく、内面にかすかに生じた思いと数々経験の中で少しずつ形成されていき、特定のタイミングで確信に変わるものらしい。

一番印象に残った話は、NASAで入社以来35歳までずっと働いてきたエンジニアの話だ。アメリカで、ハイテク業界に属する人が一箇所で仕事をすることは大変珍しいことらしい。(ITバブル以降は定着率が上がったらしいが)。「自分の格好いいと思う仕事」がNASAでの職であり、「より格好いい」と思う職があれば移ることに抵抗はない、というくだりに大変惹かれるものがあった。

自分がこの業界に入った原点を思い返せば、攻殻機動隊、エヴァンゲリオン、lainなどサイバーパンクものを夢中で観て、ネットゲームに明け暮れる日々を過ごしながら、なんとなく仮想世界に魅力を感じるようになり、そこに「格好いい」何かがあると思ったからだ。しかし、現実は泥臭いエンジニアリング作業と地道な努力の積み重ねが要される労働集約産業であり、そのギャップに戸惑い、さらに政治的要因や経営戦略の混迷など、別次元の問題に追い討ちをかけられて、打ちのめされそうになっていたのかもしれない。

しかし、この業界の将来に対して全く悲観的なわけではない。近い将来には思い描いていた世界が実現されるかもしれない。CE機器開発の現場はそこに最も近い位置である、と今でも信じている。この信念を抱ける間は今の職に留まるのがベストだ。

そんなことを考えた夏休みでした。

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