2008.12.07

SpursEngine start-upイベントに行ってきた

LEADTEK トランスコーディングカードLEADTEK WinFast PxVC1100 PXVC1100

SpursEngine start-upイベント @ 秋葉原に行ってきた。リンク先の写真だと閑散としていたかのように見えるが、撮影した時間が早かったのだろう。13時くらいに遅れていったのだが、入り口は50名くらいが二重になって並んでいて、入るのに20分くらい待たされてしまったくらいであった。SpursEngine搭載カードの売れ行きも予想外(?)に好調のようである。

東芝さんは、2009年CellTV発売のアナウンスを行ない、自社ノートPC「Qosmio」にSpursEngineを搭載し終え、着実に社内の生き残り策を打ってきている。今月のSpursEngine搭載PCI Expressカード2モデル(Leadtek WinFast PxVc1100, THOMSON Canopus FIRECODER Blu)発売に合わせて、どんな施策を打ってくるか、というあたりに興味を持って行ってきた。

最大のサプライズは、SpursEngineソフトウェアSDKのアナウンス内容だ。MPEG2,AVCのDecoder/EncoderのAPIのみでなく、SPU4基に対して自前プログラムを実行するための開発ツールも提供する、というのだ。残念ながら、SPUのコードからDecoder/Encoderを叩くことは最初のバージョンでは出来ないそうだが、今後対応予定らしい。初回バージョンで提供できない理由は、現行の顔認識やジェスチャ+Decoder/Encoderのソフトの作りが密結合しており、とても汎用コードから呼ぶための切り口の整備ができていない状況だから、とのことであり、ライセンス、技術的な制約ではないらしいのでここは安心してよさそう。

SPUを使ったオープンな開発環境としてPS3Linuxがあったが、XDRAM256MBでXWindowを走らせても重いだけでまずここで萎えてしまった。じゃぁまずはCodecの高速化あたりかな、ということになるが、例えばx264を移植するという試みもやはり開発規模が個人として大きすぎてなかなか難しそうであった。仮にCodecの高速化ができて、SPU処理で高速化する部分を括りだしても、その前後の入出力整備(入力ソース整備、出力ファイル先)の敷居があまりに高く、おまけにGPUとしてのRSXはたたけないという状況で、火のつきようがなかったと言えよう。

しかし、今回の場合はWindowsOS上からPCIExpressカードアクセス、というところからスタートすることができる。動画処理で重くて困っている部分だけを切り出して、それ以外は従来のワークフローをそのまま使うということが可能になるので、ターゲットを絞った効率的な速度向上ネタをたくさん投入することができそうだ。しかもMPEG2からH.264へのトランスコードという国内でニーズの多い(?)ユースケースにおいて、最も重い部分であるDecode/Encodeは理論値であるが実時間の2倍速の性能を狙えるところからスタートできるため、その前後処理でやりたい準ヘビィ級の処理をSPU化するという方向が良さそうに思える。

たとえば、AviUtilという動画編集時に自由にフィルタをかけられる点で定評のあるオープンソースツールがあるが、入力/フィルタ/出力プラグインとしてSpursEngineを組み込むことの敷居は低いだろう。出力プラグインとしてSpursEngineのEncoderを指定するというところから始められるし、その前段で使われるまるも製作所さん謹製「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」のような定番かつ重めなフィルタの、MMX/SSEアセンブラのSIMD命令実行部分をSPU SIMD命令置き換えてさらに並列化する、というような案配である。

東芝さんがこれまで提案してきたジェスチャ操作や顔認識もまぁおもしろいのだが、やはり現実的に今必要とされているユースケースの高速化から実現されていかないと、なかなか盛り上がっていかないだろう。クラウドが台頭してきた昨今において、個人レベルでコンピューティングパフォーマンスが必要な用途はもはや動画処理だけと言っても過言ではない。クライアントサイドに残された数少ないパフォーマンス競争領域を巡って、IAコアの高速化という従来路線、急進的実験プラットホームLarrabee、GPGPUのさらなる汎用化に走るCUDA、OpenCL等で今後華々しいリリース合戦が予想される中、第三のプロセッサとしてSpursEngineが地位を確立できる可能性のある時間は意外と少ないかもしれない。

LEADTEK トランスコーディングカードLEADTEK WinFast PxVC1100 PXVC1100 FIRECODER Blu(RC)
LEADTEK WinFast PxVC1100   カノープス FIRECODER Blu(RC)


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2008.03.14

激安PC(ML115)でCompiz Fusionを堪能する

約2年程前に組み立てた省電力/静穏/高性能マシンが突然お亡くなりになってしまった。やはり自作ケースで内部が剥き出しになっていたのが、よろしくなかったようだ。(埃がすごかった...)

つい先日にE8400で新マシンを組んだばかりで嫁さんチェックがちょっと厳しい今日この頃、なんとか格安でLinuxマシンをリプレースしなければいけない事態になった。

まず、自作かメーカー製かという判断だが、今年に入って二台目の自作をする時間はちょっと取れないので、メーカー製でいくことにした。以前に嫁さん専用PCとして、格安DELLPC SC-430を19,800円で購入したのだが、PCI-Expressx8 , x4 , x1という謎なスロットしか着いておらず、GPU追加の難易度が高いマシンだった。せっかくリプレースするのであれば、流行りのCompizFusionを堪能できるように、GPUが楽に置き換えられて、なおかつ出来るだけ安いPCが欲しいところだ。

Ubuntu7.10 Compiz Fusionデモ


そんな要件を満たしてくれるのが、HP ProLiant ML115 だ。NTT-X Storeでは、送料無料でなんと14,750円で売っている。(何度も売り切れているが定期的に在庫が復活している。)

CPUは格安PCにありがちな電力食いのPentiumDやCeleronDではなく、ちゃんとAthlon3500+(2.2Ghz)が載っている。メモリ512MB/HDD80GB/SATA4ポート付きで、ちゃんとPCI Expressx16スロットがあるので、GPUの選択肢も広い。さらにユーザー数も多いようで、動作報告事例に事欠かないのも心強い。

hp鯖-ProLiant-ML115(格安Server)
激安HPサーバー 2chまとめ かも

GPUの選択だが、nVidiaは相変わらずLinuxのドライバをバイナリでしか提供していないが、ATIは、AMDに買収されてから、ドライバのOpenSource化をはじめており、コードが公開されているようだ。

ということで、お約束のファンレス、かつATI系GPUでお手頃な値段のものということでGV-RX24P256Hをチョイスした。T-ZONEのセール品を買って、送料込みで5,182円なり。パフォーマンス的には、GF6600やGF7200クラスの数世代前なスペックだが、まぁ3Dデスクトップを動かすくらいであれば十二分の性能だ。あと、メモリはE8400の深夜販売のダーツでもらったDDR2 800 2GBメモリ(NonECC)メモリを使うことにした。

静穏も一応考えるということで、ケースファンをScythe 鎌風2の風92/KKF92-01、CPUファンをFREEDOM PFN-M120Lに置き換えた。送料込みで3,189円なり。ファンを交換するにあたって、ML115は、各所でT15Hなトルクスねじが使われているので、VESSEL トルクスドライバーセット No.TX-10を購入した。 2,154円なり。

Linuxディストリビューションは、CompizFuzionが最初から入っているUbuntu7.10を選択した。残念ながらインストーラはRadeon HD 2400 Proを認識してくれなかったものの、envyを使ってさっくりと認識させることができた。

一応手順を記載しておく。
CompezのエフェクトのOn/Off設定をするソフトがデフォルトだと入っていないのでインストールしておく。

#sudo apt-get install compizconfig-settings-manager emerald

次に、XWindow上でenvyをインストールしたあと、CTRL+ALT+F1でコンソールモードに切り替えて、もう一度ログインして、envyを起動する。

#envy -t

テキストメニューがでたら[ati driver]を選択する。これで再起動をすると、GPUが認識されて、CompizFusionがちゃんと動作した。従来のXWindowベースのもっさり2DUIと比較すると、Compizの3DUIは実にすばらしい体感速度を実現してくれている。日本語入力のSCIM+Anthyもすこぶる快適でVistaのIMEよりひょっとしたら賢いかもしれない。Compizで個人的にお気に入りのエフェクトは、マルチスクリーンをマウスホイールで切り替える機能だ。ホールを上下に操作するだけでサクサクとデスクトップが切り替えられるので、広々とした空間で実に快適に作業ができる。

さて、今回かかった費用は、合計25,275円である。メモリは景品を流用したのだが、それでも2GBは3,000円台で買えるご時勢だ。恐ろしいことに、PC一台が、CPU E8400単体の値段より安い。費用対効果という観点で比較すれば、合計15万円近くかけたCPU4Ghz/メモリ4GB/HDD1TB/WinVistaなマシンと比較して、2万円台のML115+GPUなマシンにあっさり軍配が上がってしまうだろう。HD動画や高解像度の画像編集、3Dモデリングなどをやらない人は、数万円PCで十分事足りるフェーズに突入しつつあるのかもしれない。安さで勝負するCEにとっては、受難の時代だ。

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2005.12.16

HD-DVD搭載XBOX360を予想する

さて、よくある内部情報リークとそれを否定する公式発表という展開になりました。

来年にHD対応機を投入 ソニーのブルーレイに対抗
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/xbox360/news/20051214org00m300105000c.html

Xbox360:次世代DVDドライブ搭載「予定なし」MSがコメント
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/computing/news/20051215org00m300055000c.html

しかし、従来からHD-DVD対応についてMSが発言してきたことだけは事実です。

また次世代DVDへの対応については、将来的にHD DVD搭載のXbox360が発売される可能性もあるとコメントした。しかしHD DVDの用途については映像コンテンツがメインで、ゲームについては本体に搭載の現行DVD規格でハイビジョン出力にも対応する、という。

「日本での成功のために強力なコミットメントをしていく」 -Xbox 360事業本部長
http://www.rbbtoday.com/news/20050915/25575.html

MS日本法人が、HD-DVDのインタラクティブコンテンツの記述規格であるiHDの開発を担当しているようです。

HD DVDのインタラクティブ仕様iHDのサポートには膨大なソフトウェアの開発が必要となるが、この開発をサポートするため、現在、Microsoft日本法人の組み込み系ソフトウェアの開発リソースは、HD DVDプレーヤ開発にそのほとんどを注ぎ込んでいる。この影響でITRONでのWindowsサービスのサポート、あるいは車載コンピュータ向けOSの開発資源が大きく削られ、進捗に大きな影響が出始めているという。

今こそPC業界は次世代光ディスク情勢を静観すべき
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1018/mobile312.htm

そして、東芝とHD-DVD開発における提携も発表済。

Microsoftと東芝がHD DVDなどでの提携強化を発表
〜ビル・ゲイツ会長と東芝・西田新社長が熱い握手
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0628/ms.htm


うーん。やっぱり、出してきそうな予感。

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2005.12.15

先走り?誤報? XBOX360 4日で旧世代機へ...


真偽は定かじゃないので、記事のキャプリンクとかは
自粛しておきます。でもあまりに面白いAAがあったので、
そっちはdat落ちするまでの期間限定リンク(^^;)

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1134558542/176

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1134558542/278

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1134558542/350

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2005.12.10

XBOX360戦線異状なし

オクで祭りはおきていない模様。
http://search4.auctions.yahoo.co.jp/search?sb=desc,cat&desc=360&cat=2084047853&auccat=2084047853&acc=jp&apg=&f=0x22&s1=end&o1=a&alocale=0jp&mode
=0

強気の設定も、当然空振り
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g38801331

アマゾンは、発売日当日でも余裕の24時間以内発送状態
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000A41GHC/250-7292904-7555423

最後尾を知らせる必要なし @新宿
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051210/shinju06.htm

列の形成に至らず.... @ 秋葉原
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051210/akiba02.htm
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051210/akiba17.htm

XBOX360購入レポート @ 秋葉原
http://ameblo.jp/aog/entry-10006943857.html


心配は杞憂だったようで。安心して寝ます... (^^;)

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2005.07.18

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(4)

mini-itx1最初の記事からは一ヶ月以上経っており、なんだがなぁという感じがしてきたので、一気にまとめてみることにする。CPUは結局安さに負けてCeleronM1.3Ghzをチョイスした。PentiumMは2005/7/24付で価格改定があるようだし、違いもL2cashのサイズくらいだからまぁ良いかなと。実際にVineLinux3.1+Vmware5.0(GuestOS Win2000)を動作させてみたところ、サクサク動くのでCPUパワー的にはまったく問題なしであった。こんなパワフルなCPUが他社の低パフォーマンス&低消費電力CPUと対等のTDPを叩き出すのだから恐ろしい。ジョブスが惚れ込む訳である。残念ながらAthlon64コアではTDPで全く太刀打ちできていないので、PentiumMコアをメインストリームにもってきてマルチコアを実現できたら、再びIntelの時代が来るだろう。

さて、Lubic(金色フレーム)+LV-671の組み合わせで実現したMini-ITXサイズマシンの画像が上記のとおりである。散々ファンレスと騒ぎ立てておきながら、右端に大きなファンが見えると思う。そう、結局ファンレスにはできなかったのである・・・。

ファンに関しては散々苦労を重ねた。ベアボーンに付属していたアルミヒートシンク+CPUファンと付属のケースファンは、予想通り爆音をたてており、交換は大前提だったのだが、最初の誤算はつかえると思っていたファンレスヒートシンクがことごとくSocket478用のリテンションを必要としたことだ。
Thermal Components 90EX70×80-M
CoolerMasterCyprum Zero-M
CoolerMaster SMART M

途方にくれて高速電脳の店員に聞いてみたところ、Socket479用でファンレスのCPUヒートシンクはないということ。いまから思えば、ここまでいろいろ調べてきたのだからちゃんと確認すれば良かったのだが、仕方なくCoolerMaster EEP-N41SS-01(25db)というファン付きヒートシンクと、超静音と名高い50mm角ケースファンADDA CF-50SS(20db)の組み合わせを試してみたのである。

以下の温度表記はすべてBIOSのPC Helth Statusの値である。従ってほとんど負荷をかけていない定常状態だと思って欲しい。まずは、EEP-N41SS-01だけで駆動してみたところあっさり60℃を超えた。CF-50SSと組み合わせると辛うじて50℃前後で安定した。肝心の音のほうは、EEP-N41SS-01付属のCPUファンは結構な音を立ててくれたので、XINRUILIAN RDL4010Sと交換したところ、音は全く気にならなくなった。どれくらいかというと、1m程度の距離で寝ていても、まぁ許せる範囲である。ただし、空気清浄機やらエアコンやらの音にまぎれているからかも・・・という条件付きではある。

しかし、PentiumMのテンプレサイトで後から見つけたのだが、同じCoolerMaster社からECC-00068-03というファンレスのアルミヒートシンクがちゃんと出ているではないか。早速こっちに乗り換えることにした。しかし、CF-50SSとの組み合わせだと55℃程度まで上がってしまいちょっとがっかり。ヒートシンクに触ってみると、ちょっとこれはまずいなぁというレベルの熱さであった。

そこで再度ケースファンの交換をした。ベアボーン付属のファンが50mm角だったことからなんとなく50mmのものを選んでいたが、今回のLubicのケースなら80mm角のものでも使えそうである。そこで80mm角で一番静かで一番パワフルなファンを探してみたところ、NOISEBLOCKER Ultra Silent Fanのスペックが群を抜いていたので早速購入してみた。風量を確保したかったので結局S2を選んだのだが結果これが大当たりであった。


mini-itx2なんと、ECC-00068-03とNOISEBLOCKER 80mm S2の組み合わせで温度が35℃で安定したのである。いままでちゃんと冷やせていなかったんだなぁと改めて反省しきりである。NOISEBLOCKERにはファンコントローラが付属するのだが、最弱設定にしても45℃程度で済んだので、音が気にならない程度に調整して40℃程度になるようにしておいた。上記のすべての組み合わせの中で、最も静かで最も低い温度を保てるようになったので大満足である。


mini-itx3・・・それにしても静音重視でいくとコストがかかって仕方がない。概して非機能要求というやつは自分が納得するところまで追い込んでいくとキリがないという側面を持つ。もっと突き詰めればHDDをスマートドライブにいれるとか、騒音吸収材をはさむとかあるのだが、ちょっと先が見えなくて怖くなってきたのでここで辞めにした。十分静かだし(と言い聞かせる自分^^;)

最後にまとめると、これほどの静音ブームが到来しながらも省スペースとの兼ね合いまで視野にいれた製品はほとんど存在しておらず、イノベーションの解で言う「一部のユーザーが手間と時間をかけなければ実現できない不便な状態」に他ならないだろう。こうしたところをきちんとおさえて登場したMacMiniはやっぱり凄いなぁと。サイズ、コストでぼろ負けだし、ドライブまで付いてるし・・・・(汗)。まぁ将来安くなったPentiumMへの乗り換えやHDDorDriveの増設も可能というカスタマイズ性で勝っているということで(強引)。

クロック神話に彩られた性能競争が終わり、大きな転換期にさしかかったPC業界が次にとるべき方向性は、静音、省電力そして省スペースだろう。MacMiniもどきにとどまらない凄い商品が出てきて欲しいものである。


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2005.07.17

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(3)

前回からずいぶん間があいてしまったが、気を取り直して具体的なマシン構成検討に移ることにする。

まず、PentiumM/CeleronMにNative対応したSocket479対応マザーの調査から始めた。
PentiumM 関連では下記のサイトが非常に詳しい。

2ch自作PC板「PentiumM - Centrino -」すれテンプレサイト

前回、479ゲタを使う構成は避けることが決定済だったので、85x系915系マザーを選択することになる。

このリストをざっと見て気づくことは、今回のニーズである"省スペース"要求を満たすMiniITXサイズのマザーは、i855GM搭載のCOMMELL LV-671Mか、i915GM搭載のCOMMELL LV673しか選択肢がないことである。産業用のIPoX(EPoX) IP-4MTS6Bは入手困難なので今回は除外する。

LV-671を使ったベアボーンキットはかなりの数が販売されているし、各方面のネットニュースサイトでも構成例が豊富である。

Pentium M Mini-ITXマザー「LV-671」を組み立てる - OC動作も検証
槻ノ木隆のPC実験室 LV-671でPentium Mベアボーンに挑戦


LV-671はAC電源80Wで動作して、グラフィック、サウンドはオンボード、USB2.0x2、GigabitEtherがデフォルトで搭載されている。もちろんチップファンはついていないので、M/B、電源のファンレスがこれで実現できる。DDR SDRAMが1slot 1Gbyteまでというところが少々不満が残るところではあるが、LV673のほうが実売価格で4万を越えていることを考えると、現実的なねらい目はLV-671という結論に達した。

LV-671が載っているベアボーンを中古で狙うという作戦でヤフオクを検索してみたところ、見事「LV671NSMP ACベアボーンキット」が即決3万で出品されているのを発見。即ゲットしておいた。電源、M/B、ケースがセットで3万ならまぁお得といえるだろう。ただし、付属のケースはM/Bの省サイズ性を大ナシにしているので交換することに。

岡谷エレクトロニクス 音無」「Antec Phantom」などのファンレス電源を単体で買って、ATXマザーと組み合わせれば3万を越えるし、ケースを除いてもお手ごろ価格だと自分に言い聞かせつつ、次のパーツの選定に移ることにする。


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省スペースマシンの自作で鬼門となるのがケースだろう。先述のベアボーンキットについていたケースは、案の定薄っぺらい安物ちっくなつくりでサイズ的にも全然ダメダメであった。しかしMini-ITXサイズのケースは、これまた非常に選択肢が限られるのだ。

デザイン的に気に入ったのはUnity社の以下のケースだが、どちらも2.5inchHDDしか搭載できないのが非常に痛い。
UNITY ProcaseIII
UNITY Crysta

HTPC向けのケースを多く出しているCasetoronic社のケースはデザインがいまいちな割に高い
Casetronic Travla C137
Casetronic Travla C138

ベアボーンキットでこれは!と惹かれるケースが多数あるのだが、当然単体では購入できない。どれもCOMMELL LV-671NSMPをM/Bに採用しているのが分かりきっているだけに、もどかしい限りである。こんなものまで見つけたが、幾らなんでも100円ケースで組み立てたのでは哀しすぎる。
Lepty
Be Silent M7000
Le200 Plus

そんな悩めるMini-ITXケース難民を救ってくれたのが海連社のLubicシリーズである。いわばセミオーダーのケースパーツセットといえよう。キューブ型は今回の用途には合わないのだが、このアクリルとシャープなイメージのシャーシの組み合わせにはぐっと惹かれるものがある。
よく調べてみると、LubicシリーズのLUBIC-Standard Miniセットと96mmの単品フレームを組み合わせれば、228mm×228mm×110mm程度のケースが作れそうである。

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2005.06.16

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(2)

via_2


前回に引き続き、省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンの構成検討について。

VIA C3を辞めることを決定的にしたのがこの記事であった。

Geode NX 1500を試す - 低消費電力プラットフォーム徹底比較

"C3は完全に別のグレードのCPUといった感がある" "C3も並列テストではGeode NXに近い数字を出す場合もあるが、殆どのケースでほぼ半分といった数字になっている事が判る。" "そのVIA C3、消費電力自体は少ないのだが、いかんせん絶対的な性能も低いとあって、下位グループに沈み込んでしまう形になってしまった。"


VIA C3の圧倒的低パフォーマンスに驚く。GeodeNX1Ghz,PentiumM1Gzのざっと半分以下しかない。ちなみに、パフォーマンス改善とさらなる低電力化がなされたC3の後継C7の発表もすでになされている。

“C7”を武器にモバイル/家電市場に一石を投じるVIA

しかし自作たるもの、今出ていないものを待って、作るのを遅らせるという選択肢はありえないのだ。そんなことをすれば一気に熱が冷めてしまう。鉄は熱いうちに打てということで、現在入手可能な省電力プラットホーム「GeodeNX」と「PentiumM」に選択肢を移すことにしたのだった。


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Logo_AMD_Geode_140w

さて、GeodeNXだが、上記記事でなかなか優秀な成績を残しているものの、いかんせんまともな対応M/Bが存在しない。正式サポートがされているものはごくわずかしかない上に、値段は高いしスペック的にも魅力が乏しい。省スペースのニーズを満たすのはGeode NX-DB1500とCOMMELL LV650くらいしかないが、高いうえに一般入手も難しいようだ。(開発者向けや産業用途向けらしい)。GeodeNXをデュアルで動作させる純正"改造"M/Bもあるが、CPUを二つ回しては消費電力のメリットも失われる。

Tyan S2498AGN / S2498AGNN
Geode NX-DB1500
COMMELL LV650
Tiger MPX 改(S2466N-4M)

しかし、GeodeNXはMobile AthlonXP-Mコアをベースに設計されており、非公式ながら既存のSocketA M/Bでも動作させることが可能なようだ。GeodeNX情報がかなり充実している下記サイトでは、GeodeNXを動かせるSocketA M/Bも多数あることが報告されている。

AMDのCPU、 Geode NX を活用するためのお勉強wiki

・・・しかし省電力システム全体の視点から考えると、ただ消費電力の低いCPUだけが動けばいいというものではないようだ。ノーマルなAthlon向けM/Bで動かせたところで、全体の消費電力と発生する熱は決してお得な数字にならない。このような組み合わせを試した下記サイトによると夏場のファンレスは難しいという結論に達している。

GeodeNX 1500で遊ぶ(Geode NX 1500+ABIT NF7-S Ver2.0)


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同じ事は、CT-479ゲタを使ってPentiumMをSocket478プラットホームで動かした場合についても言える。PentiumM/CeleronMはSocket479という専用ピン配置になっており、Pentium4系のM/Bでは動作しない。これまでずっとSocket479のM/Bの価格が高かったこともあり、CT-479は既存Pentium4ユーザーのPentiumM移行には強力な味方となる。しかし、消費電力的には決してお得な方策とはいえない。


Ingenious Solution : Asus CT-479 Adapter and the Pentium-M 770


なんとアイドル状態で100Wを消費している

PentiumMのSocket479に正式対応したi855GMEm-LFSをつかったときには、アイドル状態で30W未満で済んでいたことを考えると、PentiumMを使うこと自体のメリットが全くなくなってしまっているのだ。

ということで、PentiumM/CeleronMとSocket479対応のM/Bとの組み合わせが一番よさそうだという結論に達した。次回はPentiumMを基本をした構成を検討することにする。

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2005.06.13

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(1)

もう一年が半分終わろうとしている。あまりに時の流れが早い。
Projectは過渡期・・・・なはずだったが、なんとなく長期戦になりそうな模様である。

今日は送別会だったのでちょっと早めに帰宅できた。最近、周りの人がどんどん退職していく。衰退期の大企業の兆候といったところか。

さて、いつもながら唐突だが、省スペース/省電力/静音/高性能マシンを自作しようと思い立った。求めるスペックは、24時間365日連続駆動できて、できればファンレスで、電気代もお得で、場所をとらないサーバーといったところだ。数秒間隔でHTTPリクエストを発行して、RDBにデータを格納するような用途を想定している。

東京の住宅事情によるPC@寝室な現実と、ATX300Wマシンを24時間駆動をして、電気代が跳ね上がった苦い経験から生まれたニーズでもある。

いつもどおりGoogle先生に聞いてみると、どうやら世間様も高性能より省電力を求めておられる様子。様々な工夫例が見つかった。

一番人気はVIAのEdenプラットホームを使ったものだ。
簡単にファンレスが実現できて、Mini-ITX規格で十分にサイズが小さく、専用ケースも多い

■■ ファンレスPC(EPIA E-533)の組み立て ■■

ファンレス静音PCを自作!

東映テクノハウス Mini-ITXケース

200円で作るMini ITX(EPAI)ファンレス専用ケース

全部込みで3万円台で済みそうだし、自作例に沿った構成にすれば何の苦労もなく
作れそうだし、VIA EDENで行こうかな

・・・・と決心しかけたその瞬間、ほんの数年前にはCeleron266Mhzを488Mhzにクロックアップして、PenII450Mhzより速くて安い!、Celeron最強!とか、PenIII 600Mhzに専用ヒートシンクをつけて(PAL系にはお世話になりました)、瞬間1Ghz超えを果たし、夢の4桁代Clock達成に最高の幸せを感じていた、あの騒音上等、クロック絶対至上主義者だったかつてのオーバークロック自作マニアの血がふつふつの沸きあがり始めたのだ!

いかん!安きに流れては事を仕損じる(なにをだ)

もっと最高な組み合わせがきっと存在するはずだ

・・・というわけで土曜日の午後をつぶしてひたすら調査を進めたのだった・・・(次回へ続く?)

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2003.12.06

C++のお勉強

昨日はあっさり寝てしまった。3日坊主とはよく言ったものですねぇ。
ではさっそくこの2ヶ月で目を通した本についてまとめてみます。

C++効率的最速学習徹底入門 標準プログラマーズライブラリ
このシリーズで「Javaの謎、落とし穴」という本が、個人的にすごく良かったので、
最初の入門書として選択。STLやTemplateなどがしっかり解説されており、
これを読んだ当初は「なんだJavaとあんま変わらんなぁ」という印象を受けた。
しかし、現場ではTemplate(STL含む)原則禁止、例外機構(RTTI)禁止という
運用が行われていることが判明してこの甘い認識は打ち砕かれた。
組み込みはやっぱ甘くない・・・・。

Effective C++ アスキーアジソンウェスレイシリーズ―Ascii Addison Wesley programming series
職場のコーディング規則で読むことが勧められていたので早速買ってみる。
ざっと流し読みをしたがあまりC++の基礎がわかっていない自分に気づく。
もう数冊基礎本を読んでから読み直すことにした。

C++プログラミング入門
オライリー本。結構丁寧に説明されていたのだが、終始C言語との比較という
観点で書かれているのが不満だった。C++の入門本ってCからの移行という形が多いなぁ。
この本でプリミティブな部分については固めることができたと思う。

C++実践プログラミング
やっとこの本でC++の基礎に不安がなくなった。他の本が文法の説明ばかり
しているのに対してこの本はC++のコーディングスタイルや独特の流儀など
実務的な側面から書いてあったので非常に役立った。
載っているサンプルもわかりやすい。最初からこの本一冊でよかったかも。


C/C++による組み込みシステムプログラミング
シリアルケーブルを使ったリモートデバックやICEなど組み込み特有の
開発方法について書いてありよかった。
後半の独自OSのくだりはいまいち。LEDのON/OFFサンプルあたりまでが参考になった。
期待していた効率重視のコーディングについては内容薄すぎ。


オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン
プログラムデザインのためのパターン言語―Pattern Languages of Program Design選集
デザインパターンはJavaによる実装ではいったので、C++による実装も知っておこうと
思い立ち2冊読んでみた。GOF本オリジナルではC++で説明されていたんですね。


ここまでで総括すると、コンストラクタ、デストラクタやコピーコンストラクタ、
Operation演算子の扱いなどC++特有の落とし穴さえ気をつければ
Javaと同じクラス設計方法で大きな間違いは起こらないということがわかった。
ただ、ポインタ渡し、値渡し、参照渡しの区別はしっかりTPOによって
使い分けないとドツボにはまりそう。
あとは実践で経験を積んでいけば問題ないと判断してここで一旦打ち止め。
しばらくはEffectiveC++を読み直してみることにする。

さらに読むとしたらこれですかねぇ。C++の詳しい知人は
この本を読まない本当にC++を理解することはできないと言ってたので・・・。
プログラミング言語C++第3版 アスキーアジソンウェスレイシリーズ―Ascii Addison Wesley programming


実は最初にこれを買ったのは秘密です。思い上がりすぎ(反省)。
でもC++に未来があるとしたらこの方向しかない気がします。
JDK1.5でジェネリック指向な実装がなされるという噂でしたが、
今のSUNはそれどころじゃないですね。
Modern C++ Design―ジェネリック・プログラミングおよびデザイン・パターンを利用するための究極のテンプレート活用術 C++ In‐Depth Series

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