2011.12.28

WireSharkとCentreCOM GS905LFでまるっと解析

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ひさびさに技術ネタを投稿。

ふとしたことからLAN上のパケットを解析するニーズが出てきたので方法を検討してみた。
パケットキャプチャソフトは無料定番のWireSharkが当確だが、ハブの選定はやや悩ましい。

昨今のハブはお行儀がよく、スイッチング機能によって宛先に指定された機器のつながるポートにのみパケットを流すため、WireSharkをインストールしたPCから他の機器に対するパケットをみることは原則できない。SSDP等のマルチキャスト系パケットとPC自身が宛先のパケットしか届かないためだ。Dropboxが頻繁に同期先クライアントを探していたり、WindowsがSSDPを発行しまくっていたりする様子も見れたりして微笑ましいがこれでは目的のパケットに辿りつけない。

そこでよく使われるのがリピータハブ、通称バカハブ/ダムハブである。古いハブは宛先を見ずに全ポートにパケットを流すため、その特性を利用して他機器宛のパケットも見るわけである。しかし古いハブは古いだけに10BASE-Tのものが中心で100BASE-T世代ではだいたいスイッチング機能がついてしまう。ストリーミング処理などが発生するケースではそもそも通信速度がでなくて正常動作がみられないという問題が出てきたりする。

最新の1000BASE-Tに対応しながらリピータハブとしても動作するハブとなると、ミラーリング機能を持つものが該当するが主に法人向けの高価な機種になってしまう。そんな中でも個人で手がだせそうな価格だったのがCentreCOM GS905LFだ。
フラッディングモードという名称だが、やっていることは宛先に関係なくパケットを全ポートに流してくれる機能だ。

指定したポートだけミラーリングをしたい場合には上位モデルのCentreCOM FS808TP V1が良いだろう。
(追記)FS808TPはギガビット非対応でした。


自分の場合は、GS905LFをチョイス。FLODDINGスイッチを入れると一旦全リンクが切れて、再度リンクが確立される。全ポートのパケットが大量に流れてきてしまうが、WireSharkの優秀なFilter機能で

ip.src == 192.168.0.100 and ip.dst == 192.168.0.200

などと送信元と宛先のIPアドレスを指定して、めぼしいパケットをみつけたら右クリックメニューから「Follow TCP Stream」を選択すれば、バラバラのパケットをトレースしてリクエスト、レスポンスの一連の流れを再構成してみせてくれる。

WireShark+CentreCOM GS905LFで非常に捗るというお話でした。

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2010.11.24

Apple AirPlayはTVとネットを融合する最適解

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TVとネットの融合を図る取り組みはIT業界、家電業界でずっと続けられてきたが、AppleのAirPlayはその最適解を出してきたと思う。そもそもTV画面でネットコンテンツを扱う際には以下の壁を超える必要がある

(1)10フィート向けUI
 2~3m離れた画面でも視認性を保つ 
 PC向けコンテンツは20-30cm程度を前提としており、リビングでは成立しない

(2)文字入力
 十字キーと決定キーを基本とするリモコンから
 どのように文字入力をさせるかという課題

(3)映像コンテンツとそれ以外をどのように配置するか
 画面を分ける(PinP)、重ねるなど

PC向けOSに専用UIをかぶせる取り組みでなかなかうまく行っていなかったのがMicrosoft、どのバージョンでもMediaCenterEditionのWinOSはいつも格安でたたき売られる末路をたどった。

PCをそのまま(なぜかIAまで)TVに載せたのがGoogleTV。文字入力のために力技でフルキーボードとマウスをくっつけたリモコンを標準添付した。評判は既知のとおり

IntelはPCの画面をワイアレスでTVにそのまま出すアプローチ(WirelessDisplay)で挑戦を続けている。しかしリビングにノートPCを置くだろうか。いや置けるだろうかと言ったほうが良い。フルキーボードですら、リビングでは異質な存在なのだ。

初代AppleTVには迷いがみられた。iPhoneアプリRemoteを出してはいたが、まだTV向けのGUIにこだわっていた節がある。(AppleTVのGUIを大幅変更するアップデートがあった)

しかし、第二世代AppleTVは、「フルサイズでTVにコンテンツを出力する」ことだけに役割を留めて、(1)~(3)の課題を一気に解決してきた。GUIを10フィート先にだそうとするから専用のGUIが必要となり話がややこしく、制限のあるリモコンでTVを操作しようとするから文字入力に永遠に悩み、映像と一緒に別のコンテンツをだそうとするから分け方や重ね方に苦慮するのだ。

そう、画面をわけて、GUIは手元に出せば良い。この解にジョブスはたどり着いたのだと思う。

このように捉えるとAppleTVにはiOSが乗っているという説があるが、仮にそうだとしてもAppleTV上でアプリをかけるようにするとはとても思えない。Androidを家電に載せてAppleに先回りする動きが見られたが、実はAppleは全く異なる方向を向いていたことが今明らかになったのだ。

今回のiOS4.2アップデートに伴う標準添付アプリ群の一斉AirPlay対応が、これを雄弁に物語っている。すなはち

・YouTubeアプリ
・フォトアプリ
・iTunesアプリ
・Remote

これらすべてのアプリをAirPlay対応にして、映像、フォト、音楽のコンテンツ選択GUIをTVから切り離しスマートフォンとタブレットに担わせている。特にiPhoneにこれは絶大な効果がある。すでにユーザーは音楽とフォトをこれでもかと
溜め込んでいるので、大画面かつ大きなスピーカーで視聴できるとなれば飛びつくだろう。しかも使い慣れた操作のまま、AirPlayボタンをワンタッチするだけでTVに出力できる。そして映像コンテンツの購入やレンタルはその延長線上で使ってもらえる可能性がある(日本の場合まだコンテンツ不足は否めないが)

iPad版のRemoteに至ってはiTunesのコンテンツ閲覧GUIの取り込みまで果たしている。10フィート先の50インチのTVよりも手元の10インチのほうが多くの情報を提示できる。そしてタッチパネルで文字入力を含む自由な操作ができる。

なにより、スマートフォンやタブレットであればリビングに置いても問題ない。スマートフォンはTwitterやメールチェックのために家の中でも意外と持ち運ぶし、タブレットはファミリーで使うことが多いので、リビングやダイニングに置かれるシチュエーションが自然である。

実は、AirPlayで出来ていることの大半はDLNAでもできる。しかしTVからGUIを切り離すという所業は、TVやTVにつながる箱をつくってきた人たちからするとなかなか受け入れ難い側面を持つ。

しかし、もうAirPlayは始まってしまったのだ。

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2010.08.03

RealForce静音モデル(Realforce91UBK-S )を予約した

速く打てて疲れにくいキーボードでオススメしていたRealForceに新型がでた。51o6cvkexil_aa300_


東プレ、静音仕様のテンキーレスキーボード「REALFORCE91UBK-S」(PC watch)

東プレ、REALFORCEにテンキーレスの静音キーボード「REALFORCE91UBK-S」(MYCOM)


日本語配列、ブラック、カナプリントなし、テンキーなし、変荷重という個人好みの属性に加えて、
静音性アップということで文句なし、Amazonで予約できたのでポチってしまった。
#30g均等荷重モデルも持っているのだが、いまいちしっくりこなかった

黒ベースに金色のプリントは都営大江戸線六本木駅を彷彿とさせるため、一瞬のためらいが
あったが、まぁ許容範囲と思い直した。

会社の旧RealForceはおうちに移動かな、届いたらまたレポートします。

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2010/11/23 追記
使い勝手最高です。最初はペコペコした音に違和感を感じますが、従来のカチャカチャ音のほうが耳障りになっていきます。自宅のキーボードも静音モデルに変えたいくらいですがそこまでの財力がなく.....

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2010.05.31

Microsoftのプラットホーム戦略転換

Xbox 360の産みの親がMicrosoftを去った理由

J Allard(Jアラード)氏がMSを去ったのは、XBOX360ベースのXNAをZUNEに広げてプラットホーム共通化を図ったが、WindowsPhone7との社内抗争に破れ、(おそらくXNA搭載の)タブレット開発プロジェクトも中止となったことが原因のようだ。

これでMicrosoftのゲームコンソールとモバイル機器のプラットホーム断絶は確実となった。
創業者がいなくなった企業は、得てしてこうした分断が進んでいく。

Appleも、MacMiniやAppleTVがiPhoneOSでないことを考えると、まだどこもホーム機器とモバイル端末の共通プラットホーム化は実現できていないということになる。ジョブスがiPadの次に手をつけるとしたら、やはりホームなのか?!

追記:次世代 Apple TVは iPhone OSベース、予価99ドル
うーむ、抜かりないですね。


一方で、プラットホームを共通化しなくても連携はできるよね、という考え方もあるだろう。


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2009.08.11

GoogleはAppEngineで本気のビジネスをしようとしている

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テレビ番組表から録画予約ができるiPhoneアプリ「Displex」のv1.2.0まででは、番組名をキーワードにして、Amazonに直接検索をしていた。アニメやドラマなど、DVDが出ていたり原作があったりする番組では中々おもしろい結果が出ていたのだが、検索にひっかからない番組名が多々あるという問題を抱えていた。

そこで、GoogleAppEngineのJava版(GAEJ)を使って検索処理をサーバーに肩代わりさせて、検索にヒットしたときだけリンクを表示するという改善を試みた。実装はすでに終わっていて、このサービスに繋げたv1.2.1を本日申請した。
(申請後、3Gによるテスト中に不具合が見つかったため、自己リジェクトをしました。8/17に再申請しております。)
(v1.2.1が公開されました)

GAEの導入に際しては、Google App Engineで手軽に試すJavaクラウドを参考にした。2009年8月時点では、別途登録しなくてもいきなりJava版の利用も可能な状態であった。

これまでTomcatやJettyを使ってJavaServlet/JSPの実装をした事があったので、ほとんどGAE環境の特殊さを気にせずにアプリを書くことができた。Eclipseのツールバーからボタン一発でローカルサーバでの実行とサーバーサイド環境へのアップロードまでサクっとでき、すこぶる快適であった。ここまでの開発環境がさっと揃うだけでも凄い。

もし自宅で自前サーバを用意する場合、専用マシンを用意して、LinuxOSを入れて、JDK入れて、Apache入れて、Tomcat入れて、連携用のmod_jkなどのプラグインを入れて、RDBをインストールして、JDBCをインストールして、、、、とアプリを書き始めるまで膨大な工数を要する。さらに外部に晒すサーバともなれば、DDNSなどを使ったドメイン名解決、ルータへのアタック対策(国別フィルタくらいは入れないと海外からの攻撃がものすごい)、停電対策で簡易UPSを導入、そして月々の電気代の支払いなどなど、継続運用に要する時間的、金銭的コストもなかなか馬鹿にならない。

レンタルサーバを借りるとしても、意外とJavaに対応しているサービスは少なく、PerlやPHP、Rubyなどが多い。まぁRoRでもいいんだけど、とにかく無料では済まされない。

それがGAEJの場合、JDKインストール、Eclipseインストール、GAEJプラグインストールとGAEアカウント登録、以上だけであとは一切合切お任せして、アプリ実装に集中できるのである。これってよくよく考えるとものすごいことだ。個人レベルで月ごとの無料リソースを使い切ることは相当なアクセス数を稼がない限りなさそうなので、実質無料でさくっとサーバアプリがかける環境が、個人に提供される時代になってしまったのだ。しかもGoogleのビジネスの根幹を支える分散実行環境で稼働されるわけなので、彼らの競争力の源泉の一部を開放しているということになる。

近頃のGoogleの動きを冷静に眺めれば、Androidは傍流でしかなく、本命はHTML5によるブラウザを介したソフトウェアの総Web化であることに気づく。Chromeブラウザ、ChromeOS、そしてAppEngineは総Web化に向けた施策であると捉えるべきだろう。何より無料リソースを超えたときにきちんとお金をとる気満々なところが、ビジネスとして真剣に考えている証拠だろう。AndroidはAndroid Marketのおざなりさ具合からもしても、どう考えても本気とは到底思えない。

さて、デジタル家電のネットサービス連携を考えるに当たっても、サービスの増減、サービスのダウン、アダルトなど不都合なデータのフィルタリング等々を鑑みると、クライアントからの直アクセスは相当リスクが高いという結論に達する。現実的な対策を考えると中間サーバの整備は必須であると言い切って良いだろう。中途半端かつ時代遅れなDalvikVMに依存してAndroidなんぞを導入するより、HTML5にきちんと対応できるブラウザを載せることに集中し、あとはAppEngineを使った家電向けサービスを考えたほうがずっと意義があるのでは、と思えてならない。

長くなってしまったので、Displex向けサービスの中身についてはまた次回に。
とりあえずURLはこちらです。
iPhone Safari向け画面になっている都合上、Firefox/Safari/Chromeあたりでどうぞ。(IE6だと激しく崩れます。)

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2009.03.16

Androidはクライアントサイドの技術革新を止める

近頃、「時代はクラウド、ガラパゴス化した日本のケータイ業界はオープンなAndroidを使って世界標準に合わせるべきである」、という論調をよく目や耳にする。金融危機に起因する強烈なコスト削減要求にふらついたメーカーが、ロイヤリティフリーのAndroid採用に目が眩むという現象も起きている。

しかし、これからもクライアントサイドの端末を市場に送り出してビジネスを継続していこうとしているメーカーなら、Android採用に伴うリスクをきちんと評価すべきだ。勿論、セキュリティホールや致命的な基盤の不具合による不祥事発生の可能性も大きな問題ではある。

GoogleのAndroid SDKに複数の脆弱性
「Android」セキュリティ問題と情報制限--グーグルとT-Mobileがとった対応の妥当性

しかし最大かつ最悪のリスクは、クライアントサイド(ケータイ、カーナビ、STB)の技術革新が抑制されることにある、と認識すべきである。

なぜ、Androidを採用すると、クライアントサイドの技術革新が止まると言えるのだろうか?

それはGoogleがクライアントサイドの技術革新に全く興味がないからである。

もうちょっと正確に書くと、いかに今以上にユーザー行動の内容をより速く、より広く、より細かくとれるか、ということにしか興味がない。だから、GPSやカメラや電話帳や動画の視聴履歴管理には素早く対応するが、それ以外はどうでもいいから全くやらないか後回しにする。クライアントの操作性なんてどうでもいいから、マルチタッチ操作を使えるようにAppleとまともな交渉もしないし、革新的なGUIなんてどうでもいいから3DGUIフレームワークはHTCに作らせて市場実験をやらせるだけだし、いつ開発を辞めても文句を言われないように、AndroidMarketで利益をあげようともしていない

タッチパネルを使った入力インタフェースでマルチタッチなしがどれほど残念なことになるかは、iPhoneを一度味わった人は容易に想像がつくだろう。GoogleCEOのSchmidtはApple社外取締役なんだから、交渉ができないわけがない。クライアントでビジネスをやっていこうとしているPalmはもちろん真っ向勝負だ。

3DならOpenGL ES1.0がついている?OpenGLだけでどうやってアプリを書くのか。標準GUIコンポーネントが3D描画支援されるiPhoneならともかく、Javaの3DAPIでラップしただけの状態ではお話にならない。当面GPUを積んだAndroid端末を出すメーカーはここに投資が必要となるだろう。

AndroidMarketが開発者とキャリアに全部還元するなんて素晴らしいこと?....だとは全く思わない。もしGoogleがほんの数%でもAppMarketで利益を上げようとしていたら、逆にAndroidを見直していたかもしれない。それがプラットホームが死ぬまでリソースを注ぎ込む覚悟だと捉えられるからだ。(※注1) ソフトプラットホームの存在意義とは、互換性の維持、これに尽きる。アーキテクチャの美しさとかアプリ開発効率も勿論大切だが、互換性がずっと維持されなければそもそもソフト資産が蓄積されない。WindowsやMacOSがプラットホームとして成立しているのは、一つの企業が(自らの戦略を実現する方向に限定されるものの)莫大なリソースをかけて互換性を保ってきたからだ。オープンソースの奇跡的な成功例と言われるLinuxだって終身の優しい独裁者であるLinusがきちんと何を入れて、何を入れないかを判断してきているからカーネルレベルでは互換性が維持されているのだし、LinuxFoundationという名札をつけてLinusがきちんと主要コンポーネントのメンテナを任命しているからセキュリティパッチがリリースされ続けられるのだ。こんなにしんどいことをやり続けられるのは「それがぼくには楽しかったから」である。

Androidは、せいぜいV8 Engineが移植されてクライアントとして機能向上は終了するだろう。Webブラウザが高速に動くところまでしかGoogleにはクライアントの興味がないのだから。

では、すべてがオープンなんだから、各メーカーが自由に拡張して技術革新を起こせばいいのだろうか?

1号機の製品出荷時にはそれで問題ないだろう。、多かれ少なかれOHAという名札をつけたGoogleが提供するSDK(=本線)を改変してリリースすることになる。さて、そのメーカーがAndroid搭載2号機を出そうとするとき、以下の二つの選択に迫られる事になる。

(1)Google本線のアップデートを取り込んで、1号機の変更内容をマージする
(2)Google本線を無視して、独自拡張に突き進む

(2)を選んだら互換性は失われる。従って他のアプリがすぐに動くというAndroidの唯一のメリットを享受しつづけるには、泣きながら(1)を選ぶしかない。これがLinuxカーネルや特定のオープンソースコンポーネントだけに限定された話であれば、マージの続行は可能である。しかし、AndroidはOSではなくて、アプリフレームワークを含んだケータイのフルスタックソフトウェアである。(1)を現実的なコストで実施していくには、1号機開発のときに施した改変(や追加内容)を、Google本線に入れてもらうしかないだろう。さて、本線に何を入れるか、入れないかを判断するのは誰か?OHAという名札をつけたGoogleである。従って、Googleに興味がなければ入らない。ここで最初の話に戻る。Googleに興味があるのは何だったのかと。

ここに興味深い実例がある。AndroidのIssueリストを見ると、2007年11月の開設当初にはDefect(欠陥)だけでなくEnhancement(機能拡張依頼)も丁寧にReviewされていた。しかし日を追うにつれ、Newのまま放置されるものが目立ってきている。かの有名なRebootバグだって、一度目の報告では放置されて、二度目の報告でやっと対応してもらえたようだ。よほど致命的な欠陥でもない限りなかなか話を聞いてもらえそうにないと感じるのは自分だけだろうか。何しろ一銭も払っていないのだからGoogleには何の義務もない。ビジネス的メリットもない。そしてあくまで繰り返すがGoogleにはクライアントには興味がない

その結果、Android採用端末はどうなってしまうのか?先ほどの選択肢に、実はもうひとつオプションがあったのだ。
それは....

(3)独自拡張を辞める

というものだ。これなら互換性の維持はばっちりである。そして、クライアントサイドの技術革新は止まる。

以上の理由から自分はAndoridには関わりたくない。人と接するクライアントデバイス部分の価値は絶対に失われないと信じているし、引き続きクライアントに興味があるからだ。その点Appleもクライアントに興味を持ち続けているし、そこを競争領域として投資して、そして利益を上げている。iPhoneとAndroidはスマートフォンプラットホームの未来を担うかのように並べて良く語られるが、見た目は似ていても目指すところが全く別物であり、比較するべきものでもないだろう。なぜならiPhoneプラットホームは革新を続けるが、Androidプラットホームに革新はないからだ。

もちろん、Androidクライアントの革新が止まっても、Googleのサービスは革新を続けるだろう。しかしそれでコンテンツもサービスインフラも持たないメーカーはビジネスを続けられるのだろうか?ハードは誰でも買えるものを持ってきてアプリだけで差異化ができるのだろうか?こうした懸念を払拭するスーパーな作戦を持たない限り、Androidには流れてほしくないなぁと思う今日この頃である。

-------
2009/6/13
(※注1)2008/10/22付Android Developer BlogではGoogleの取り分はない、とありました。しかし、今年のインタビューによると、キャリア分30%うち、5%をGoogleが決済手数料としてとっているようですね。コメントありがとうござました。


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2008.04.20

速く打てて疲れにくいキーボード

31xz6s03apl_sl500_aa280__2ソフトウェアエンジニアが、もっとも長い時間触れているインターフェースは、マウスかキーボード。どちらかといえば、キーボードだろう。
#椅子のほうがさらに長いかもしれないが

個人的には、日常生活の中で長く使うものには、お金をかけるのを惜しまないことが、トータルとしては結局得だと考えている。今日は少し高めではあるものの、速く打てて疲れにくいキーボードを考えてみたい。

キーボードには、大きく分けて、三つのタイプが存在している。
(1)メンブレン
(2)メカニカル
(3)静電容量無接点方式

それぞれの具体的な構造の説明はWikipedia様にお任せする。さらにノートPC等に採用されるパンタグラフというタイプもあるが、これはキーの背を低くするためのもので、メンブレンにすら到達できない悲しいキータッチのものしか触ったことがない。いいものがあればぜひ情報をください。

最近のメンブレンは、意外とキータッチが改善されてきていて、DELLに付属しているキーボードでも、まぁこのまま使い続けちゃってもよいかな?と感じてしまう今日この頃ではある。一方、メカニカルキーボードのカチカチ音が大好きという人も周囲に多く、それに影響されて昔はFILCOのキーボードをつかっていたりしたのだが、いかんせん音がうるさすぎて、会社で使ったりすると顰蹙ものだ。

さて、本エントリでお勧めしたいのが、静電容量無接点方式だ。このタイプのキーボードを触ると、(少しかもしれないが)キーボード観が変わるだろう。自分の指の動作に吸い付くようにキーが追従してきてくれるので、実に心地よく入力を進めることができる。具体的な構造の説明は東プレのページが詳しいが、キーが指についてきてくれるような、この不思議な感覚はやはり打鍵の際に荷重がなめらかに変化していることが寄与しているのだろう。そして、キーを深く押し込みきらなくても押されたと判定して扱ってくれることが、すばやいキータッチに"ついてきてくれている"感覚を醸成しているのだと思う。

静電容量無接点方式で昔から定評があるのが東プレのRealForceシリーズだ。

「速く打てて疲れにくい」キーボードの秘密――東プレのRealforce 106
http://www.itmedia.co.jp/news/0207/11/nj00_topre_key.html

指先で考える喜び――東プレ Realforce101
http://www.itmedia.co.jp/news/0305/06/cjad_kodera.html

一台目にREALFORCE91(NE0100)を買った頃はPS/2接続のタイプしかなく、色も白しかなかったが、いまはUSBは当然のこととして、黒色タイプも登場している。テンキーの有無はお好みで良いが、よりマウスを近い位置におけて、スペースが節約できるという観点で、テンキーレスがお勧めだ。

静電容量無接点方式の特徴として、キーの重さを調整できる点もあげられる。REALFORCEシリーズは、指ごとのポジションに応じて、キー荷重が60g/45g/30gと変えてあったりする。全キーが45gに均一に調整されたバージョンも出ていたりするので、好みで選ぶと良いだろう。

REALFORCEの価格面、デザイン面などに満足できない方には、PFUのHapplyHackingKeyboard Liteシリーズをお勧めしたい。よりリーズナブルな価格で静電容量無接点方式を堪能することができる。(追記:Professional2は静電容量無接点方式ですが、HHKLite2はメンブレンですね。)ただし、キーを打ったときの音の大きさは、HHKLite > REALFORCEだ。とはいえ、メカニカルほど大きくはないので、音で躊躇することはない。一点、注意点があるとすれば、キー配列だ。たとえば、Controlキーは特徴的である。普通のキーボード配置では、左シフトキーの下に位置するのだが、HHKシリーズでは、左シフトキーの上にある。最初、これには戸惑ったのだが、コピー&ペーストや全選択などControlキーとの同時押しを行う際に、実はこのControlキーの位置がより正解に近いというか、本来あるべき姿なのでは、と考えてしまうほど使いやすい。キー配置で特殊なのはFnキーとの同時押しを前提とした徹底的なキー数のスリム化である。たとえば、Delキーは、Fnキーと同時に押さないと入力できないので、Ctrl+Alt+Delを実行したいときには、HHKの場合、Fn+BS+Ctrl+Altと4つのキーを同時におさないといけない。あと、これは細かい点だが、上下左右の矢印キーの背がほかのキーよりも低くなっており、最初は頼りなく感じるかもしれない。しかし、連打をしたり、方向を細かく切り替えたりするシーンで気づくのだが、これもまたある意味正しい設計かなぁと思わせてくれるのが、HHKの不思議な魅力だ。


REALFORCE、HHKLite共に、白か黒かで迷うところだが、白は経年劣化と指の汚れによってだんだんと色がくすんでくる。汚れが目立たない黒のほうが、より長い期間気持ちよく使うことができそうだ。

新社会人としてソフトウェアエンジニアの道を歩き始めた方々は、初任給でちょっと奮発して、会社から支給されたメンブレンキーボードを置き換えてみるのは如何だろうか?


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2008.02.02

空冷4Ghz常用(E8400)マシンを組み立てた

発売日当日にせっかく買ったE8400だが、平日はなかなか触ることすら出来ず、
ようやく何度かの週末を経て、PCを組み上げた。

パーツ構成は以下の通り、あまりに定番ばっかりでつまらないかも。

CPU    Core2Duo E8400 3Ghz→4Ghz
CPUFAN  ZALMAN CNPS9700 LED(1100rpm調整)
MEMORY UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800(5-5-5-18)
MOTHER GIGABYTE GA-P35-DS3R REV2.1 BIOS:F11
GPU    EN8600GT SILENT/HTDP/256M
POWER  鎌力弐450W(流用)
CASE   Antec P182
HDD    WD5000AACS (500GB) * 2
DRIVE   LF-MB121JD(流用)
OS      WindowsVista Ultimate32bit
SOUND  OnBoard
KEY    Happy Hacking Keyboard Lite 2 (流用)
MOUSE  Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000(99でVistaのおまけでもらった)

多少目ぼしい内容としては、どでかいCPUファンと最近人気のP182を使った組み上げ結果のあたりかと思われるので、少しだけまとめてみる。

リテールで標準付属してくるCPUファンとZALMAN CNPS9700の大きさと厚さを比較するとこんな感じ。ケースの中で異様な存在感を示すデカさです。



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P182の特徴として、HDDのマウントの仕方が挙げられる。HDDの背面からネジ止めして、3.5インチマウンタに接続する。ネジとの間にはデフォルトで緩衝材が挟まる形になり、HDDの振動吸収に効果を発揮する。標準付属の12cmケースファンTriCoolもなかなか優秀で、設定をLoに切り替えておけば、気にならないレベルの音だった。


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また、P182はM/Bへの配線を裏からコードを這わせる形で接続することができるので、非常にすっきりとした見かけになる。なんだかすごく上手に組み上げることのできた気にさせてくれるケースだった。ただし、遠回りをする分、かなりの確率でATX12VコネクタケーブルがMBまで届かない。P182を買う人は延長ケーブルをあらかじめセットで買っておいたほうが良い。いまどきのM/Bはこの12Vケーブルが接続されていないと起動すらしてくれないので、届かなかった場合のダメージはでかい。

Dsc00627





最後に、OCの安定性チェックのための負荷テスト後のスクリーンショットを。CoreTmp0.96はE8xxx系だと温度表示が20℃くらい高く表示されてしまう(らしい)。M/B付属のEasyTunes5によると高負荷時でも40℃程度で収まっている模様だ。あとは夏まで様子見かな。

40ghz


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2008.01.20

45nm Core 2 Duo深夜販売に並んでしまった

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本当は昨年末にPCを更新する予定だったのだが、Phenomの不発や45nmCore2情報などで二の足を踏んでいた。さらに、45nmなCore2Quadが2008/3にずれ込んでしまったので、次期自作組み立ての予定がズルズルとずれ込む様相を呈していた。しかし、4gamer.netのこの記事と、TSUKUMO ex.の大判振る舞いな深夜販売に背中を押されて、急遽Wolfdale(E8xxx)に走ることに決めた。

ところがTSUKUMO ex.は、予想以上に争奪戦が激しく、18時過ぎには、70~80人並んだとの報告が流れていた。あわてて秋葉に走ったところ、整理券100枚配布な中で、なんと列の99番目をぎりぎりゲット(最後尾の店員さんに教えてもらった)。しかし、販売予定の100個のCPUの中で、狙いのE8400(3.0Ghz)は80個しかない。整理券で希望のタイプをゲットできなかったら即帰ろうと思っていたら、なんとE8400最後の1枚の整理券をもらえてしまった。

引くに引けなくなった挙句、寒空の下で6時間並ぶという荒行を、歳も考えず強行してしまった。とことん冷え切ってしまったので、組み立ては後日で。。。orz

あ、ちなみにダーツは1GB*2 DDR800メモリでした。うーむ微妙。

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2007.12.28

リアプロが売れなかったわけ

ソニー、リアプロテレビ撤退へ

ついにXデーが来てしまいました。KDS-50A2500ユーザーとしては悲しい限りです。購入したユーザーの満足度は極めて高いのに、マーケット的には縮小の一途だったようです。せっかくなので、今後の教訓(?)のためにリアプロ市場が最後まで確立できなかった理由を個人的に分析してみたいと思います。

1.視野角(上下)の狭さ
2.ランプ交換のランニングコスト
3.薄型TVとは胸を張って言えない奥行き
4.電源投入後、明るさが全開になるまで時間がかかる
5.店頭での展示方法

TVは寝転がったり布団の中から見るという人たちからすると、下から見上げたときの視野角の狭さは致命的です。そして、約2年に一度発生するランプの交換コストも馬鹿になりません。バックライトが交換不可能な液晶とは異なり、明るさをリフレッシュできる利点だと、みなすこともできますが、やはりコストパフォーマンスが悪いです。また、日本の住宅事情からすると、50/60インチというラインナップはやっぱりオーバースペックでしょう。そもそも置き場所がない。

そして、なにより上記のデメリットをすべて許容できる人たちを尽く撃ち落すのが、店頭での見栄えの悪さでしょう。

大手家電量販店やソニーの銀座ビルですらそうだったりするのですが、照明が家庭環境に比べて圧倒的に明るい場所で、外部照明に反射してより明るく見える液晶TVと並べてリアプロが展示されると、とんでもなく貧相な画質に見えてしまうのです。家庭の200~300ルクス程度の環境であれば、眩しすぎるくらいの明るさなのですが、店頭では悲しいくらいの暗さとなります。

こういった弱点を補うLIFI光源を使ったリアプロなども検討はされていたようなのですが、これは松下さんですね...。

ハイフレームレート&LEDバックライト&超薄型SXRDリアプロを夢見ていた一個人としては、5年後くらいにぜひとも有機ELの大画面化&低価格化を図ってほしいものです。リアプロ特有の自然な階調表現とシルキーな質感は、一度味わってしまうと離れられません。当面は買い置きした交換ランプで凌ぎます。・゚・(ノД`)ウワーン

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