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2013.06.20

Nikon1 S1のさらなる望遠強化を図る~540mmワールドに突入した話~

明るく軽い爆速AFをコンセプトとしたNikon1 S1+85mmf1.8の組み合わせだが、その画質にはかなり満足している。

PhotozoneのCXセンサーでの計測によると、絞りf4~f5あたりで最も解像するようで
このあたりの絞りで撮影すると、とても1インチセンサーとは思えないクオリティの絵が撮れたりする。

Dsc_3335_2Dsc_6957
Dsc_7550
(クリックするとGanrefのサイトに飛びます)

FXボディに装着すると、あの解像力で定評の高いSigma35mmf1.4すら凌駕するベンチマークスコア[DxO]を叩きだすようだ。そんな85mmf1.8の単焦点最高クラスのパフォーマンスを存分に楽しませてもらっている。

一方、素直にNikkon1望遠レンズをつけた場合と比較してどうだろうか。
1 Nikkor VR 10-100mm f/4.5-5.6 PDの場合、望遠域(71mm,100mm)は周辺の解像がかなり落ちている。1 Nikkor VR 30-110mm f/3.8-5.6 は、60mm、80mmでのスコアがかなり良く85mmのf4.0と同程度となっている。30-110mmも選択肢としては良さそうだが、あとはVRでどこまで暗いシーンでも耐えられるかの勝負になるだろう。やはりこの画角でのf1.8はなかなか得がたい価値なのだ。

そんなわけでNikon1レンズと比較しても、FT1+85mm f1.8はなかなか良いチョイスだと言えるだろう。

ところが、人間慣れてくると怖いもので、もっと望遠が効いたらなぁと感じるシーンが度々でてきてしまった。単焦点も良いのだが、ちょっとズームの世界にも興味が出てきたりもした。230mm相当の画角を大きく超える、さらなる望遠の強化を図りたくなってしまったのだ。

80年の歴史を持つNikkorレンズでは、望遠ズームのラインナップにも事欠かない。まず目に留まるのは大三元の一角、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIである。f2.8通しの最新手振れ補正VRII搭載、まさにNikkor最強の一角を占める名玉だ。

しかし、お値段もさることながら、重さ1540gはマウントアダプタFT1の制限のひとつである「ボディで支えられる385g以下」という条件を大幅に超過してしまう。そして、明るく、"軽く"の当初のコンセプトからも外れてしまう。

ところが、385g以下、FT1経由でAFの効く望遠ズームレンズという条件で探すと、なんとFXレンズはSigma、Tamron含めて全滅してしまう。泣く泣く将来のFXボディのための先行投資という側面を諦めてDXレンズで探すと、唯一1つだけ条件に当てはまるズームレンズが存在した。それはAF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDだ。

これなら望遠端で200mm×2.7倍で540mm相当の画角を得ることができるし、f5.6だがVRによる手振れ補正効果で、公式ページによれば約3段稼げる。VRなしの85mm単焦点では大体シャッター速度1/125秒が下限なのだが、1/30秒や1/15秒でも手振れしないで撮れる可能性が出てくるとなれば、f値の暗さも補えそうである。しかもお値段も1万ちょっとでかなり安い。将来FXボディを買った場合にも、DXモードで使えばいいし、色々な作例を眺めてみて画質的にも自分なら満足できそうだと考え、望遠強化レンズとして購入を決めた。

Nikon1 S1に55-200mm f/4-5.6を装着すると外観はこんな感じ。

Dsc00963_01 Dsc00966_01
フード付き85mmf1.8と比べると細身だが、さらに長い...。

AF速度も問題なくサクサクで、結構クッキリと撮れるので満足度の結構高い投資となった。下の象とお猿は上野動物園で撮ったもので、柵から動物までの距離が結構遠いケースが多かったのだが、最大540mmの画角で余裕を持って撮ることができた。

Dsc_3798 Dsc_3875 Dsc_3950
(クリックするとGanrefのサイトに飛びます)

そんな中、師匠のantaresさんがAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRを購入された。大三元のf2.8通しにはスペック的に劣るがVRII搭載なので約4段稼げて、重さも850gにとどまっており、その取り回しの良さからf4通しシリーズは小三元とも言われる。

このレンズをS1に装着するとどうなってしまうのか、というのを試しにやってみた。


70200s10170200s102
こ...これは....さすがにアウトかと思われる...。(すでに前からアウトという説もあるが)
奥はD700に85mm f1.8をつけた状態。

しかし、この70-200mm f4は最短撮影距離が1mで、55-200mmの1.1mよりさらに寄れる。最大撮影倍率も1/3.6倍で簡易マクロと呼んでもよいスペックとなっている。レンズから手を離さない約束で試し撮りをさせてもらったところ、予想以上にクリアな絵がとれて感動モノだった。常用は無理なサイズと重さだが、こんな絵がとれるのであればまた時々お借りしたい^^;

Dsc_7257 Dsc_7502 Dsc_7530


Nikon1に望遠レンズを着けると本当に面白い世界が広がっている。
1インチセンサーは等倍ピクセルでの鑑賞に耐えうるギリギリのサイズだと言われている。画質を許容限界まで下げたが故に得られる2.7倍画角という果実をどう活かすかは、組み合わせるレンズ次第でさらなる可能性が見えてきそうだ。

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