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2010.06.13

これからiPhone/iPadアプリ開発を始める人必見のPodCastビデオ

Autorelease_3

これからiPhoneネイティブアプリケーションをつくる!という人が周りにいたので、ぜひ観ておくべきムービーをご紹介しておこうと思い立った。

何かしらの導入本を読んだあと、実際にコードを書いていて扱いに悩むのが、@propertyや@synthesize、 retainの使いどころ、そしてautoreleaseの挙動周りだろう。こればかりは、C/C++とJavaの両方を知っていてもなかなか理解しにくいObjectiveC独特の仕様だと思う。

しかし、ガーベジコレクションを備えずに、メモリの少ないiPhoneデバイスでここまでのパフォーマンスを確保しつつ、ある程度のメモリ自動管理的要素を兼ね備えているiOSプラットホームのバランスの良さには、この独特の仕様部分にポイントがあると思っている。

このObjectiveC独特の部分をすっきりと解説してくれるのがスタンフォード大学のiPhoneプログラミング講座のPodCastだ(動画付、無料、英語だけど図がわかりやすいです)。

だいたいすべての回をみることをおすすめするが、個人的に、あ、ObjectiveCってそういうことね、とわかった気になれたのが、第三回の「Custom Classes,Memory Management, and ObjC Properties」だ。

@propertyや@synthesizeを記述した際に、自動生成されるコードの説明、そして、Cのメモリ管理と比較した上で、非常に明快なautoreleaseの動作説明があるので、これだけでも観ておくと後々の開発が楽になると思う。

そんなライトなものより、もっとDeepなObjectiveCの世界を知りたい、というひとはこちらの
詳解ObjectiveC2.0が良いだろう。ただし、この本はMacOSX搭載のObjectiveCが対象なので、iPhoneの枠は外れてしまう。しかし、ObjectiveC処理系のCore内部はグローバルC関数の塊で、実装の美しさよりパフォーマンス優先に振ったアーキテクチャ設計であることが載っていたりして、これまた興味深い。

このままWintel帝国がもう10年続くかと思われていた矢先に、颯爽と復活したiOSプラットホームの歴史を紐解いていけば、非常に興味深いエピソードが多い。ティム・バーナーズ・リーが約20年前に、世界初のWebブラウザとWebサーバを実装したNEXTSTEPの流れを組むiOSが、HTML5の先駆的実装Webkitのホームグラウンドであること等、偶然とは云いきれない宿命のようなものを感じる。2010年6月中に、搭載端末が世界1億台に達する見込みのiOSのアーキテクチャを知っておくことは、仮にiPhoneアプリを作り続けないとしても、今後様々な場面で役立つと思う。


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