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2007.06.19

Blu-ray vs HD-DVD戦争は収束フェーズへ

Blu-ray vs HD-DVD戦争がいよいよ収束フェーズに入ってきた。

北米のレンタルストア大手 BlockBusterが、店頭レンタルでBlu-rayのみを取り扱うことを正式決定した模様。
Blockbuster to Expand Blu-Ray to 1,700 Stores

次世代DVD、米レンタル最大手が「ブルーレイ」支持

ブロックバスターは昨年から250店舗で試験的に両規格のレンタルを始めたところ、ブルーレイのこ貸し出し件数が全体の70%以上を占めたという。このため、来月から全米の店舗で本格展開するにあたって、ブルーレイだけを扱うことにした。

この貸し出し件数の数字は、そのまま販売枚数の比率とも大体合致しており、市場での動向は安定して7:3の割合に落ち着きつつあるようだ。

2007年に入って、劣勢が明確になりつつあったHD-DVDプレイヤーは、北米では凄まじい叩き売りを敢行している。期間限定とは言え、本体$299に加えて、Disc5枚をおまけにつけていた。その結果、Playerの売り上げ比率だけは60%に達していたようだ。しかし、前述のとおりこれはDiscの売り上げ状況に逆行した一時的な現象に過ぎない。

さらに、先日発表されたHD-DVDレコーダーRD-A600/A300は、片岡氏が率いていたにも関わらず、重要なスペックがいくつも抜け落ちていた。以下に列挙してみる。


1.AVCトランスコード
HD-DVDの容量が小さいことは、AVCCodecの進化によって補えるというロジックだったはず。年末に出されることが予想されるBD陣営のレコーダーは、まず対応してくるだろう。MPEG2-PSをベースにするHD-DVDフォーマットは、確かにDVD系の論理フォーマットと相性が良いので、AVCトランスコード&DVDオーサリング機能をつければかなり強力な売りになっただろう。メディア価格に関してもそうだが、こうした戦略の大前提が揺らいでいることからして、いよいよ収束フェーズだと言えよう。

2.HD-DVD RW非対応
PCドライブのサンプル出荷は7月から行うようだが、夏のボーナス商戦に間に合わせるために対応を見送ったのだろう。


3.あまりに少ないHDD容量
最上位モデルで600GBはあまりに少ない。前モデルのRD-A1の1TBより少なくしてどうするのだろう...。せっかくREGZAはNASに録画できるようにしているのに、なぜVARDIAでは実施できないだろう?!容量論争をそもそも発生させない強力な機能なのに非常にもったいない。やはりテレビとビデオはどこでも仲が悪いのだろうか?!

同時動作の制限緩和や定評あるネット系機能を載せてきたことは一定の評価に値するが、やはりRD-A1と同じようにスケジュールを優先して、中途半端なものを出してきた感が否めない。

年末にかけて、BD陣営のスタジオから興行成績1億ドル超のビックタイトルが連発されていくうちに、勝負は収束フェーズに入っていくだろう。


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2007.06.04

PS3にフィットするDLNAサーバーを考える

v1.80のシステムソフトウェアアップデートでPS3にDLNAクライアント機能が追加された。

以前、PS3Linuxをわざわざインストールして、がんばってDivXやWMVファイルを再生してきたが、DLNAサーバ側を工夫すれば、GameOSのビデオプレイヤーをネットワークメディアプレイヤーとして使える可能性が開けてきた。そこで、いままでの路線通り、DivX,WMVをPS3で観ることを目的として、適切なDLNAサーバーの選択を考えてみたい。

まずはPCのFreeソフトで定評のあるTVersityを入れてみた。

機能としてはDivX,WMVをMPEG1,MPEG2にリアルタイムトランスコードをして送り出してくれる....ということで大いに期待したのだが、画質があまりに酷い...。格子状のブロックノイズが全体に載ってしまってとても観れた品質ではない。profile.xmlを編集することによってMPEG1,2を選べるようだが画質には大差がなくMPEG2でも満足できない。またPC側もかなりのパフォーマンスを食ってしまい、他の作業に支障をきたしてしまった。あと、DLNAで動画再生をする際に、コンパネで早見と頭出ししか有効になっていない点も気になるところだ。やはり、オープニングやCMなどは早送りで飛ばしたい。ただし、MP3などの音楽ファイルの配信に使うのであれば、十分に実用的である。また、本ソフトの利点はファイルを追加した際の反映の素早さだろう。頻繁にアップデートしてパッチを出しているようなので、今後の発展に期待したい。

次にWindowsMediaPlayer11も試してみる。PS3からコネクションを張るときに、PC側で接続を許可するかどうかを選択できるあたりが気配りの細やかさを感じる。で、肝心の動画のほうだが、PS3がWMV非対応な現状ではあまりに苦しい。MPEG2にトランスコードをしたファイルを拡張子mpgで配置するのが唯一使える形態だろう。

やはりPS3のネイティブ対応構成である、H.264/MPEG4 AVC + AACな構成でDLNA配信をするのが一番画質が良く、またネットワーク帯域的にも易しい。この構成での配信を実現してくれるのが、デジオン社のDiXiM2だ。デフォルトではMP4ファイルをリストアップ対象にしてくれないが、設定で拡張子を追加することによってMP4配信が実現できた。また、コンパネからは早送り、早戻しはもちろん、スロー系やフラッシュもきちんと動作した。さすが商用ソフトは品質が良い...とは言え、お値段\8,800ナリ、ソフト単体としてはちと高いのが玉に傷、、、というところか。

そもそも、PCの場合、PS3から動画を鑑賞する間、ずっとPCの電源をつけっぱなしする必要がある。そのためだけに300W以上の電力を消費するのも何だかいただけない。ここで方向性を考え直して、DLNA搭載のNASという路線に舵を切ってみた。少し調べると意外とデジオン社のDiXiM搭載のNASが多く選択肢には事欠かない市場動向であった。

しかし、ここで問題になるのが、プリインストールされたDiXiMのままだと、MP4は配信対象外であることだ。わざわざNAS付属の設定アプリから拡張子設定までさせてくれる可能性は低いだろう。(もし設定できるNASがあれば情報ください)。そこで、NASをハックしてtelnet有効化事例が整っている製品を選択する戦法を取ってみた。

一番Hack情報が豊富なのは「玄箱」だ。しかしギガビットイーサ対応の玄箱HGのあの転送レートの遅さは一体何なのだろう。MediaTombなんぞを一生懸命インストールすることも多少考えたが、NASとしての基本性能に欠けてる気がして対象外とした。結局、適度にHack情報が上がっており、DiXiMプリインストールなI・ODATA Giga LANDISK HDL-GX250Rを選択した。telnetd有効化情報はこちらのサイトで発見した。このサイトの偽装ファームアップファイルなるものをインストールして無事telnetログインを確認。ファームバージョンも1.11なままになるあたりが心憎い。rd.localファイルの最後でtelnetdを実行しているだけなシンプルな内容なので、あまりリスクは高くないかなと判断したのだが、Vista対応な1.12を入れるとtelnet起動部分が上書きされちゃうかもなぁ...。ま、それはさておき作業を進める。

案の定、HDL-GX250RのDiXiM Media ServerはデフォルトではMP4がリストアップされない状態であった。また設定アプリからの拡張子の指定もできなかった。ぐりぐりとNASの内部をさまよっているとそれらしきフォルダを発見。以下に変更手順を掲載しておく。設定ファイルの追加書き込みができるようにマウントを実行したのち、DiXiMサーバーのファイル拡張子定義フォルダに移動する。

#mount -o remount -w /  
#cd /mnt/hda5/dmsf_data/conf/filetypes

このフォルダの配下に、"mp4"という名前で新規ファイルを作成する。中身は、以下の通り

video/mp4

次に、DiXiM Media Serverサービスを再起動する

#/etc/init.d/dlna restart

以上の操作で、MP4ファイルのリストアップをばっちり確認できた。PSP用のファイルもちゃんと認識された。KDS-50A2500の50インチな画面で、PSPの482 x 272のファイルなんぞ観れたものではないかと思っていたのだが、意外といけちゃうものである。アップスケーリング処理がDVDVideoと違ってヘボいこともあり、当然ボケボケ感はあるのだが、まぁ個人的には許容範囲内だった。すくなくともTVersityでSDファイルをMPEGトランスコードするよりは全然良い。

このソリューションで弱点となるのは、DivX,WMVファイルをH.264/MPEG4AVC+AACに予めトランスコードしておく必要があることだ。トランスコード時間中のPC電力消費で、視聴中のNASによる省電力分が相殺されてしまうかもしれない....。ちなみにトランスコードでは、携帯動画変換君にお世話になった。ちゃんとPS3向け設定ファイルもあるので操作は楽だろう。

超高速トランスコーダーがほしくなるなぁと思いつつ、ひとまずは満足できた。


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