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2005.07.18

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(4)

mini-itx1最初の記事からは一ヶ月以上経っており、なんだがなぁという感じがしてきたので、一気にまとめてみることにする。CPUは結局安さに負けてCeleronM1.3Ghzをチョイスした。PentiumMは2005/7/24付で価格改定があるようだし、違いもL2cashのサイズくらいだからまぁ良いかなと。実際にVineLinux3.1+Vmware5.0(GuestOS Win2000)を動作させてみたところ、サクサク動くのでCPUパワー的にはまったく問題なしであった。こんなパワフルなCPUが他社の低パフォーマンス&低消費電力CPUと対等のTDPを叩き出すのだから恐ろしい。ジョブスが惚れ込む訳である。残念ながらAthlon64コアではTDPで全く太刀打ちできていないので、PentiumMコアをメインストリームにもってきてマルチコアを実現できたら、再びIntelの時代が来るだろう。

さて、Lubic(金色フレーム)+LV-671の組み合わせで実現したMini-ITXサイズマシンの画像が上記のとおりである。散々ファンレスと騒ぎ立てておきながら、右端に大きなファンが見えると思う。そう、結局ファンレスにはできなかったのである・・・。

ファンに関しては散々苦労を重ねた。ベアボーンに付属していたアルミヒートシンク+CPUファンと付属のケースファンは、予想通り爆音をたてており、交換は大前提だったのだが、最初の誤算はつかえると思っていたファンレスヒートシンクがことごとくSocket478用のリテンションを必要としたことだ。
Thermal Components 90EX70×80-M
CoolerMasterCyprum Zero-M
CoolerMaster SMART M

途方にくれて高速電脳の店員に聞いてみたところ、Socket479用でファンレスのCPUヒートシンクはないということ。いまから思えば、ここまでいろいろ調べてきたのだからちゃんと確認すれば良かったのだが、仕方なくCoolerMaster EEP-N41SS-01(25db)というファン付きヒートシンクと、超静音と名高い50mm角ケースファンADDA CF-50SS(20db)の組み合わせを試してみたのである。

以下の温度表記はすべてBIOSのPC Helth Statusの値である。従ってほとんど負荷をかけていない定常状態だと思って欲しい。まずは、EEP-N41SS-01だけで駆動してみたところあっさり60℃を超えた。CF-50SSと組み合わせると辛うじて50℃前後で安定した。肝心の音のほうは、EEP-N41SS-01付属のCPUファンは結構な音を立ててくれたので、XINRUILIAN RDL4010Sと交換したところ、音は全く気にならなくなった。どれくらいかというと、1m程度の距離で寝ていても、まぁ許せる範囲である。ただし、空気清浄機やらエアコンやらの音にまぎれているからかも・・・という条件付きではある。

しかし、PentiumMのテンプレサイトで後から見つけたのだが、同じCoolerMaster社からECC-00068-03というファンレスのアルミヒートシンクがちゃんと出ているではないか。早速こっちに乗り換えることにした。しかし、CF-50SSとの組み合わせだと55℃程度まで上がってしまいちょっとがっかり。ヒートシンクに触ってみると、ちょっとこれはまずいなぁというレベルの熱さであった。

そこで再度ケースファンの交換をした。ベアボーン付属のファンが50mm角だったことからなんとなく50mmのものを選んでいたが、今回のLubicのケースなら80mm角のものでも使えそうである。そこで80mm角で一番静かで一番パワフルなファンを探してみたところ、NOISEBLOCKER Ultra Silent Fanのスペックが群を抜いていたので早速購入してみた。風量を確保したかったので結局S2を選んだのだが結果これが大当たりであった。


mini-itx2なんと、ECC-00068-03とNOISEBLOCKER 80mm S2の組み合わせで温度が35℃で安定したのである。いままでちゃんと冷やせていなかったんだなぁと改めて反省しきりである。NOISEBLOCKERにはファンコントローラが付属するのだが、最弱設定にしても45℃程度で済んだので、音が気にならない程度に調整して40℃程度になるようにしておいた。上記のすべての組み合わせの中で、最も静かで最も低い温度を保てるようになったので大満足である。


mini-itx3・・・それにしても静音重視でいくとコストがかかって仕方がない。概して非機能要求というやつは自分が納得するところまで追い込んでいくとキリがないという側面を持つ。もっと突き詰めればHDDをスマートドライブにいれるとか、騒音吸収材をはさむとかあるのだが、ちょっと先が見えなくて怖くなってきたのでここで辞めにした。十分静かだし(と言い聞かせる自分^^;)

最後にまとめると、これほどの静音ブームが到来しながらも省スペースとの兼ね合いまで視野にいれた製品はほとんど存在しておらず、イノベーションの解で言う「一部のユーザーが手間と時間をかけなければ実現できない不便な状態」に他ならないだろう。こうしたところをきちんとおさえて登場したMacMiniはやっぱり凄いなぁと。サイズ、コストでぼろ負けだし、ドライブまで付いてるし・・・・(汗)。まぁ将来安くなったPentiumMへの乗り換えやHDDorDriveの増設も可能というカスタマイズ性で勝っているということで(強引)。

クロック神話に彩られた性能競争が終わり、大きな転換期にさしかかったPC業界が次にとるべき方向性は、静音、省電力そして省スペースだろう。MacMiniもどきにとどまらない凄い商品が出てきて欲しいものである。


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2005.07.17

省スペース/省電力/静音/高性能な自作マシンを考える(3)

前回からずいぶん間があいてしまったが、気を取り直して具体的なマシン構成検討に移ることにする。

まず、PentiumM/CeleronMにNative対応したSocket479対応マザーの調査から始めた。
PentiumM 関連では下記のサイトが非常に詳しい。

2ch自作PC板「PentiumM - Centrino -」すれテンプレサイト

前回、479ゲタを使う構成は避けることが決定済だったので、85x系915系マザーを選択することになる。

このリストをざっと見て気づくことは、今回のニーズである"省スペース"要求を満たすMiniITXサイズのマザーは、i855GM搭載のCOMMELL LV-671Mか、i915GM搭載のCOMMELL LV673しか選択肢がないことである。産業用のIPoX(EPoX) IP-4MTS6Bは入手困難なので今回は除外する。

LV-671を使ったベアボーンキットはかなりの数が販売されているし、各方面のネットニュースサイトでも構成例が豊富である。

Pentium M Mini-ITXマザー「LV-671」を組み立てる - OC動作も検証
槻ノ木隆のPC実験室 LV-671でPentium Mベアボーンに挑戦


LV-671はAC電源80Wで動作して、グラフィック、サウンドはオンボード、USB2.0x2、GigabitEtherがデフォルトで搭載されている。もちろんチップファンはついていないので、M/B、電源のファンレスがこれで実現できる。DDR SDRAMが1slot 1Gbyteまでというところが少々不満が残るところではあるが、LV673のほうが実売価格で4万を越えていることを考えると、現実的なねらい目はLV-671という結論に達した。

LV-671が載っているベアボーンを中古で狙うという作戦でヤフオクを検索してみたところ、見事「LV671NSMP ACベアボーンキット」が即決3万で出品されているのを発見。即ゲットしておいた。電源、M/B、ケースがセットで3万ならまぁお得といえるだろう。ただし、付属のケースはM/Bの省サイズ性を大ナシにしているので交換することに。

岡谷エレクトロニクス 音無」「Antec Phantom」などのファンレス電源を単体で買って、ATXマザーと組み合わせれば3万を越えるし、ケースを除いてもお手ごろ価格だと自分に言い聞かせつつ、次のパーツの選定に移ることにする。


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省スペースマシンの自作で鬼門となるのがケースだろう。先述のベアボーンキットについていたケースは、案の定薄っぺらい安物ちっくなつくりでサイズ的にも全然ダメダメであった。しかしMini-ITXサイズのケースは、これまた非常に選択肢が限られるのだ。

デザイン的に気に入ったのはUnity社の以下のケースだが、どちらも2.5inchHDDしか搭載できないのが非常に痛い。
UNITY ProcaseIII
UNITY Crysta

HTPC向けのケースを多く出しているCasetoronic社のケースはデザインがいまいちな割に高い
Casetronic Travla C137
Casetronic Travla C138

ベアボーンキットでこれは!と惹かれるケースが多数あるのだが、当然単体では購入できない。どれもCOMMELL LV-671NSMPをM/Bに採用しているのが分かりきっているだけに、もどかしい限りである。こんなものまで見つけたが、幾らなんでも100円ケースで組み立てたのでは哀しすぎる。
Lepty
Be Silent M7000
Le200 Plus

そんな悩めるMini-ITXケース難民を救ってくれたのが海連社のLubicシリーズである。いわばセミオーダーのケースパーツセットといえよう。キューブ型は今回の用途には合わないのだが、このアクリルとシャープなイメージのシャーシの組み合わせにはぐっと惹かれるものがある。
よく調べてみると、LubicシリーズのLUBIC-Standard Miniセットと96mmの単品フレームを組み合わせれば、228mm×228mm×110mm程度のケースが作れそうである。

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