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2004.03.02

MSOffice差異化の道具としてのWebサービス

米Microsoft,ExcelとFrontPageにeBayと連携するWebサービス機能を提供
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20040302/140759/

MSのWebサービスで提供される機能をWindows/Officeに統合する動きは着々と進んでいるようで、今回はeBayが「取り込み対象」になったようです。
ここであえて「取り込み対象」と表現したのは、FrontPageの吐き出すHTML(CSS+JScript)がIE依存になりますし、ExcelがWin専用である以上、利用者のプラットホームを固定する囲い込みに他ならないからです。つまりユーザーがeBayのサービスを利用するにはIEやExcelを用意する必要があり、その結果Windowsを購入するしか道がなくなるわけです。

HTMLベースインターフェースの非力さはユーザーのリッチクライアント指向の原動力となっており、ブラウザにプラグインを追加する形で実現されるFlashやCurlなどに注目が集まっています。しかしMSは、ブラウザそのものを捨ててWindows及びOfficeをWebクライアントにするという構想を着実に進行させています。オフィスやホームなどでWindows/Officeの操作に十分習熟したユーザーが増えている以上、この野望の達成確率は極めて高いと言えるでしょう。代替候補として期待されているOpenOfficeの順調な成長に伴い、マルチプラットホーム上でのMSOffice相互運用が現実味を帯びてきたのですが、MSはWebサービスを絡めた差異化をしっかりと行っているのです。(Office形式のXMLのパテント申請のニュースもありましたね)

AmazonやGoogleなどいわゆるネット専業型企業の強みは、Webサービスインターフェースの内側で保持する「すぐには集められない大量のデータとその加工」(ユーザー嗜好に応じた本の情報やランク付け検索インデックス)にあり、逆を言えばそれだけが優位性を保つためのアセットです。そのアセットを部分的とは言えWebサービスで公開されているわけですから、Webサービスクライアントを書ける人たちからすれば喜ばしいことです。しかし、サービス提供者は自らのアセットを切り売りしていることにもなるわけですから、そのサービスの使われ方を常に把握していかないと、いつの間にか「庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られる」という事態に発展する危険性があると思います。

それを狙うあからさまな動きがあるわけですから。

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マイクロソフトがOfficeを中核としてXML/Webサービスを統合する動きを着実に推し進めている。eBayのWebサービスをOfficeソフト経由で利用する基... [Read More]

Tracked on 2004.03.03 at 06:48 PM

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