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2004.02.11

UOPFの使命はLonghorn発売前の仕様策定完了にあり

大手家電メーカー、ISP、通信キャリア14社、ネット家電で提携
国内14社がデジタル家電の相互接続基盤を策定する新フォーラムを設立

国内の産官学主導でデジタル家電の共通基盤の仕様策定を行うフォーラムが発足したようだ。メンバーには大手家電メーカーが一通り揃っており、2004.2.2の記事で主張していた家電メーカー主導のDRM整備の動きがしっかりなされていたことを知り、ひと安心した次第である。

さて、UOPFのマイルストーンは以下のようなものだ。

情報家電をネットワークに接続して、「誰でも、簡単に、安心して」利用できる、いわゆるユビキタス社会の実現を目指す。機器の設定、接続性検証、コンテンツやアプリケーションの決済などで、各社の共通基盤を整備したい考え。活動内容として、IPv6の適用や、マーケット調査などにも言及した。

 発足後2年で、上記目的の達成を狙う。今後のマイルストーンとして、2004年春までに“UOPF仕様”を策定するとともに、2004年秋からは仕様に準拠したサービス、家電製品販売を展開したいという。


本当に2004年度中に仕様に準拠した製品が出せるのであれば、IT企業勢から大きなリードを奪えるだろう。しかし、2004/2/11現在、公式ページにはニュースリリースキットしか公開されておらず、仕様に関する情報は一切ない。そこでNE ONLINEの記事の

UOPFで策定する仕様像は現在のところハッキリしないが,他の団体で固めた標準仕様なども必要があれば取り込んでいくもようだ。例えば家庭内ネットワークの相互接続技術について検討する団体としては「Digital Home Working Group(DHWG)」などがあり,UOPFの賛同メーカーの多くがDHWGに名を連ねている。DHWGの仕様をUOPFが取り込む可能性もある。

の内容を受けて、希望的観測に基づき最短仕様策定パスを勝手に考えてみた。

まずDHWGではMediaTransport層以下の仕様はほぼ固まっており、現在議論紛糾中なのはDRM/ContentProtection層及びMedia Formats層である。そこでDHWGのMediaTransport層以下の仕様をそっくり取り込んで、より上のレイヤーはUOPFで先行して決めてしまうのはどうだろうか。UPnPはMSが提唱した規格だが、HTTP+XML+SSDP+(DHCP)など、今のところオープンな要素技術の組み合わせなのでWin依存に陥る可能性は低いだろう。さて、決めるべきレイヤーごとの候補技術は、MediaFormat層(Required)にH.264、DRM層にはDTCP/IPが妥当な路線だろう。駄々をこねる某M社がいなければあっさり決まりそうな気がするのは私だけだろうか。

冗談さておき、停滞しているDHWGからブランチした"サブWG"のようにUOPFが機能し、結果的にDHWGの仕様策定を加速させる要因となれば、今後のデジタル家電競争は面白い方向に進むかもしれない。と言うのも、急成長している薄型TV、DVDレコーダー、携帯などの市場でUOPF仕様に準拠した商品、サービスが大量に展開されることにより、Longhornが出てきたときには「時すでに遅し」という状況になる可能性が見えてくるからだ。

UOPFの今後の活動に期待したい。

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